アイ・アム・ナンバー4


 2015.12.16      連続ドラマを途中から見た感じ 【アイ・アム・ナンバー4】

                     


■ヒトコト感想

まるで連続ドラマを途中から見たような感じだ。突然、特殊な能力を持つ者たちの話が始まる。世界に散らばった仲間のうち3人が殺され、残ったジョンがナンバー4としてひそかに生活する。街から街へと渡り歩く生活を続けるジョン。不思議な能力を持つ者たちが敵に追われながら戦う物語だ。

ジョンが普通に学生生活を送るのだが、そこでお決まりどおりクラスのボス的な人物や、マドンナ的存在、さらにはボスたちにいじめられる存在がある。そこに入り込むジョンが能力を隠しつつ、平穏な生活を送ろうとする。敵の正体が不明だが、ジョンの能力の由来や、突如登場するその他の仲間など、やはりドラマを途中で見た印象だ。ラストはこれから続きますよ、という流れであるのも連続ドラマ的だ。

■ストーリー

故郷を追われ、世界へ散らばった9人の選ばれしものたち。彼らは正体を隠し、街から街へと移り住む暮らしを送っていた。ジョン・スミス(アレックス・ぺティファー)を名乗る“ナンバー4"は、9人のうち3人が何者かに殺されたと知り、次のターゲットは自分であることを予見する。

転校先の高校で出会ったサラと恋に落ちたジョンだが、直後に両手から光とともに強烈なパワーが覚醒。不思議な能力の開花に戸惑いつつも自らの使命を悟ったジョンは、遂に世界へ散った残りの仲間を探し、謎の敵との壮絶な戦いに挑むことを決意する!

■感想
最初に見たときに、本作は続編なのか?という印象を持った。突如始まるダイジェスト。ジョンは何らかの特殊能力を持ち、敵から逃れながら街から街へ逃亡の生活を続けている。特殊能力の説明もいっさいなしで、突如始まる物語。

序盤はジョンが転校先の学校で、クラスのボスから目の敵にされたり、クラスのマドンナ的美女と仲良くなったり。ここだけ切り取ると、ちょっとした青春映画のようにしか見えない。学校生活が続く中で、両手から光のようなものを出す力に目覚めるジョン。ここから特殊能力での物語がスタートする。

両手から光を放つジョン。両手から見えない力がでているように、人間を軽々と持ち上げて放り投げてしまう。クラスのボス的人物にマドンナとのデート中に襲われるジョン。そこでボスたちをあっさりと返り討ちにしてしまう。そこから、ジョンの特殊能力が少しずつ周りにバレ始める。

学校でもジョンの存在が話題となり、ついには敵に襲われ始める。ここにきて初めて登場してくる敵キャラ。顔に派手な刺青をして黒いマントをまとう男たち。明らかにステレオタイプの悪役だ。

ステレオタイプの敵とくると、仲間として美女が登場してくる。そして、特殊能力を持った者たちとライフルがまったくきかない敵との戦いが始まる。強烈なインパクトがあるのは、やはり唐突感のある展開だ。敵との戦いは予定調和的に仲間の協力といじめられっ子の勇気により終わる。

そして、ラストにはこれから新たな旅が始める、という流れとなる。まるで不人気漫画が突然打ち切られ最終回を迎えたような終わり方だ。内容的に唐突感があるのだが、つまらないわけではない。ただ、今まで見逃していたドラマを急に見たような印象はぬぐいされない。

なぜこのような流れにしたのだろうか。



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