ホットロード


 2016.10.17      もはや古典的な少女マンガパターンだ 【ホットロード】

                     


■ヒトコト感想
昔の少女マンガが原作らしい。なんとなく聞いたことはあるが、読んだことはない。映画化したとして…。昔の少女マンガが原作というのにものすごく納得してしまった。14歳の少女と暴走族の不良少年の恋。わかりやすすぎる定番パターンで、今この感じでマンガを描いたとしても、誰一人見向きもしないだろう。

過去の作品だから思い出により美化されているのだろう。あえて今映画化する意味があるのか。正直、内容的にはありきたりすぎて特にコメントする要素がない。母親が再婚しようとし、それに反発するわがままな娘。家を出て不良と出会い恋をする。薄っぺらいことこの上ないのだが、定番的な流れとしては、少女マンガ好きにはたまらないのだろうか。

■ストーリー
孤独な14歳の少女・宮市和希は、夜の湘南で出会った「Nights(ナイツ)」という不良チームの少年・春山洋志に惹かれていくが…。

■感想
14歳の少女・和希が族の春山に惹かれていく物語だ。まず和希が典型的なはねっかえりというか、何に対しても反抗するわかりやすい不良少女だ。母親が男と付き合い、再婚しようとしている。それが気に入らない和希は反発する。

この和希の反発は、ただの反抗期にしか思えない。母親が男と付き合うことが気に入らないからと家を出る。青臭い理論で自分を正当化する和希。和希の言い分にはまったく共感できない。周りの大人たちが和希を甘やかしすぎているというのもあるように感じてしまう。

和希が夜の湘南で出会ったのは不良の春山だ。この春山もまたわかりやすいヤンキーだ。ガソリンスタンドでバイトをしながら一人暮らしをし、族のトップとなる。喧嘩が強く、和希のことを大事にする。まぁ、この手のキャラクターに10代女子は憧れるのだろう。

わがままな和希と、ヤンキーの春山。昔であれば純愛で美しい二人という感じなのかもしれないが、今なら、できちゃった結婚をして若くして子持ちのヤンキー夫婦となるのが目に見えている。今ではこのキャラクターでは成り立たないだろう。

少女マンガ原作と言われると、納得の流れが各所にちりばめられている。和希と春山の薄っぺらい出会い。そして、惹かれあう二人。さらには春山が喧嘩で大怪我をし、和希は母親とうまくいかない。あげく同棲するのだが…。

春山が事故に遭い生死の境をさまようことになる。ここから和希の祈りが始まり最後は奇跡的に春山は回復する。誰もが想像するオーソドックスな展開。このストーリーで映画を作ろうとするのは、原作ありきでしかありえないことだろう。

原作ファンならば見てもよいだろう。



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