ホビット 決戦のゆくえ


 2017.4.24      ロードオブザリングに繋がる流れ 【ホビット 決戦のゆくえ】

                     
ホビット 決戦のゆくえ【Blu-ray】 [ イアン・マッケラン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ホビット3部作の第3弾。前回で竜と戦い、ドワーフが奪われた王国を取り戻した。今回は竜を倒した後の城と財宝を目的として、ドワーフ、エルフ、人間、オークが入り混じりながら戦うことになる。ドワーフとエルフの大群の戦いは壮大だ。鎧を付けた多数の兵士たちがぶつかり合う。金の鎧を着たエルフの軍団と鉄の鎧を着たドワーフ。さらにそこにオークの軍団が参戦してくる。

オークの軍はバラエティに富んでいる。巨大な怪物を引き連れ戦いを繰り広げる。人間が一番非力なのは間違いない。激しい戦いの結果は、ある程度想定通りの流れとなる。壮大な軍隊の映像は強烈なインパクトがあるのは間違いないだろう。ロードオブザリングに繋がりが見えているのも面白い。

■ストーリー
世界を真っ二つにする最大の決戦。壮大な冒険が今、感動のラストを迎える! ホビット族のビルボは竜に奪われたドワーフの国と財宝を取り戻すべく冒険の旅に出た。旅の仲間は13人のドワーフと、魔法使いのガンダルフ。やがて、森のエルフたちも加勢して、いよいよ竜と対峙する。

火炎を吐く竜の凄まじい襲撃、財宝の奪還によって生じた仲間たちの対立、その裏側に忍び寄るさらに巨大な敵の存在――ついに明らかにされる冥王サウロンの邪悪な企み! 押し寄せる敵の大群に、破滅の足音が近づいてくる。団結か全滅か。大地を二分する壮絶な戦いの火ぶたが切って落とされる!

■感想
冥王サウロンやガンダルフなど、ロードオブザリングの前日譚としての要素が多数でてくる。そのため、ロードオブザリングを見ていないと、この場面がのちにどう影響するのかがわからず、楽しみも半減するだろう。本作を見終わってからロードオブザリングを見るというのも悪くないかもしれない。

ドワーフやエルフ、オーク、そして人間などすべての総決算のように集合し激しい戦いを繰り広げる。ロードオブザリング的に圧倒的な悪が存在するわけではない。オークは悪だが、目的のある悪となっている。

竜を退治した後の財宝をめぐってエルフとドワーフが戦おうとする。この映像が壮大だ。金色の鎧に包まれたエルフの大群。そして、鉄の鎧を身にまとったドワーフの大群。映像的なインパクトがすさまじい。そしてオークの大群が横合いから迫ってくる。

オーク対エルフ、ドワーフ、人間の連合軍の戦いは激しいものになる。オークのバケモノ部隊はすさまじいインパクトを放っている。手足が鉄球のようなバケモノや、のっぺりとした巨大なバケモノ。戦うためだけに生み出されたバケモノたちと闘う人間やエルフたちが気の毒で仕方がない。

戦いが終わると、すべてが丸く収まる。明らかにロードオブザリングに繋がることを意識した終わり方となっている。映像的なインパクトはすさまじいが、ストーリーとしてはある程度先がどうなるのかわかっているというのもあり、特別な印象はない。

ビルボが特別な能力があるわけではなく、指輪の力でちょっと役に立っているというのがこのシリーズのポイントだろう。この時点でサウロンが登場し、のちに災いを運んでくると予言めいたこともありながら続く流れとなる。

本作を見てからロードオブザリングを見るのも悪くないだろう。



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