2017.3.7 星野源は童貞が良く似合う 【箱入り息子の恋】
評価:3
■ヒトコト感想
35歳童貞のさえない男・健太郎。市役所に勤め几帳面で趣味は貯金。昼食は節約のため家で母親の手料理を食べる。休日はゲーム三昧。両親からは、たまには友達と遊べだとか、将来どうするのかと心配される。引きこもりでないだけ良いのだが、健太郎には悪気がない。両親が死に定年したとしても生活していくだけの貯金を残していると言う。
ある意味、しっかりとした人生設計だが面白味がない。そんな健太郎に両親が勝手に代理お見合いをし、女性を紹介するのだが…。恋した相手が目がまったく見えないという衝撃。そして、相手の父親からは強固に反対される。健太郎と奈穂子の初々しい恋愛は見ていて微笑ましいのだが…。奈穂子の父親の横暴な態度に強烈な怒りがわいてくる。
■ストーリー
自宅と職場の市役所をただ行き来する日々を送っている天雫健太郎(星野源)は、内気で愛想がなく、唯一の趣味はペットのカエルだけ。見かねた両親は親同士が婚活する“代理見合い"に参加し、今井家の美しい一人娘・奈穂子(夏帆)とお見合いするチャンスを掴んでくる。
実は彼女の目がまったく見えないとは知らずに・・。それでも奈穂子と初めての恋に落ちた健太郎。「好き」という感情を一気に爆発させる彼だったが、行く手には思わぬ障害が待ち構えていた――。
■感想
自宅と職場の往復だけの日々を過ごす健太郎35歳。あがり症で女性とうまく話ができない。そんな健太郎が運命の女性と出会う。雨の日に傘をさし、たたずむ奈穂子。実はお見合いの相手が奈穂子だと知り、複雑な気持ちとなる。
すでに人生を諦めたように、毎日同じことを繰り返し、向上心なく出世欲もなく仕事を続ける健太郎。それが、奈穂子と出会い、奈穂子の父親に厳しいことを言われ変化していく。奈穂子と付き合いたい一心での努力は、健太郎を少しずつ変えていく。
奈穂子の父親には怒りすらわいてくる。企業の社長ということと、奈穂子が目に障害をもっていることから、相手の男に求める部分は大きくなる。健太郎に対しても、13年同じ職場で真面目に過ごして昇進していない健太郎を、向上心がないと断言する。
そんな男に奈穂子は任せられないと激怒する。まさに絵に書いたような傲慢な父親だ。奈穂子本人の気持ちを無視しての行動の数々。健太郎の両親が怒り狂うのも納得な展開だ。ただ、お互いの親が反対する中で、当人同士は自然と仲を深めていくことになる…。
お互いが好きでも、障害のことや仕事のことなどの問題で遠慮してしまう。お互いの親が反対しているのなら、おとなしく従順なふたりであれば、なおさら相手に思いを伝えることはできない。この二人の純愛と、モヤモヤとした感じが良いのだろう。
それにしても星野源はこの手のキャラが似合っている。ごく普通の風貌で草食男子的な演技がすばらしい。相手が目の見えない美少女というのもまたポイントが高い。童貞にとっては、相手が自分の容姿を気にしないというのはかなり大きいポイントなのだろう。
星野源のキャラが良い。
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