グランド・イリュージョン


 2016.12.21      黒幕は衝撃的人物だ 【グランド・イリュージョン】

                     


■ヒトコト感想
メンタリスト、マジシャン、奇術師、スリなど特殊な技能をもつ4人のスペシャリストが何者かに呼び出され、チームを組むことになる。冒頭から観衆を惹きつけて離さない魅力がある。ラスベガスのショーでは、観客のひとりを選んでパリへ瞬間移動させ銀行から大金を盗ませる。実際にパリの銀行で金庫から金が消えた現実を見て警察が動き出す。

マジックを犯罪の証拠として立証できるのか。警察とイリュージョニストチームの戦いが始まる。マジシャンの種の暴露を専門とした男が、トリックについて警察へアドバイスするのだが…。用意周到なマジックにしびれてしまう。二転三転し、どこからがトリックなのか混乱する可能性がある。が、最後のどんでん返しには驚かずにはいられない。

■ストーリー
4人のスーパーイリュージョニストチーム“フォーホースメン”彼らはラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪い、観客を驚かせた。FBIとインターポールから追われることになったホースメン。彼らはどうやって金を盗んだのか? 彼らの目的はいったい何なのか?!最後のショーが終わる時、すべてのトリックが暴かれる!

■感想
4人のスペシャリストにはそれぞれ役割がある。催眠術師や素早い手わざ。大脱出やスリのトリックまで。ラスベガスのショーでは、観客がパリの銀行へ瞬間移動し、そこで銀行の金を盗んでしまう。そして、現実のパリの銀行でも金が盗まれている。

マジックをそのまま信用しフォーホースメンを逮捕しようとする刑事。だが証拠がない。物理的に不可能なことをやり遂げたマジシャンたちに太刀打ちができない刑事。気を抜くと手錠を外し取り調べ室から抜け出してしまう。刑事からすると最もやっかいな容疑者たちだ。

数々のマジシャンの種を見破ってきた男が登場し、警察へアドバイスする。が、フォーホースメンは1年も前から入念に準備をしてきたので、太刀打ちできないと言う。マジシャンたちの不敵な笑顔と、どのパターンでも事前に予想していたかの動きがすばらしい。

催眠術師が警察の動きを想定した催眠を観衆にかける。無差別に観衆へ金を配っているかと思われたマジックにも、実は大きな意味があった。3つの壮大なイリュージョンには意味があった。警察とマジシャンの追いかけっこが痛快だ。

マジシャンたちがルパン一味で刑事は銭形警部のようなパターンだ。警察たちがマジシャンたちを追い詰めたかと思うと、そこにはハリボテの人形があるだけ。フォーホースメンたちが完璧すぎて、ひとつの挫折もない。どこかでアクシデントがあるかと思いきやそれもない。

マジシャンたち側がメインではないからだろう。追いかける刑事と種を見破る男に意味がある。壮大なイリュージョンの後のどんでん返しは強烈だ。まさかこの人物が、という驚きがある。

強烈なイリュージョンを見せられると、思わず見入ってしまう。



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