グリーン・ホーネット


 2016.8.20      都合の良い緑のヒーロー 【グリーン・ホーネット】

                     
グリーン ホーネット 【DVD】

■ヒトコト感想
全身を緑色の服で身を固めた男たち。新聞社のドラ息子がちょっとした思いつきで始めたことが、自社で取り上げ大々的な話題となる。ポイントは間違いなく天才発明家カトーの存在だろう。アジア系で名前がカトーというのは日本を意識したことなのか。仮面を被り特殊な改造をほどこした車で悪を倒す。ヘンテコなバットマンにみえなくもない。

なぜかカトーにはアドレナリンがでると相手の動きが遅く見えるという特技まである。映像がスタイリッシュだが、やっていることはありきたりなヒーローモノだ。ただ、ドラ息子のブリットはヒーローにはそぐわないメンタルをもっている。悪役も個性豊かで、ちょっとコメディが入っているのも良い。

■ストーリー

全身グリーンのスーツとマスクで身を包んだヒーローコンビの活躍を描いた痛快アクション。新聞社の息子・ブリットは、何者かに命を奪われた父の遺志を継いで天才発明家・カトーと組んで“グリーン・ホーネット”を結成し、悪党に立ち向かう。

■感想
全身をグリーンのスーツで固めたヒーロー。グリーンホーネットというのは、突発的にでてきた存在だ。カトーがブリットの父親に雇われていたとき、その特殊な技術をかわれて、車に様々な仕掛けをする。それを利用してブリットとカトーのふたりはグリーンホーネットを結成する。

カトーがすばらしいだけで、ブリットにいたっては何の役にも立っていない。目と鼻を隠す仮面を被っただけで正体がばれないというのも、なんだかご都合主義的すぎるが…。そこは気にするポイントではないのだろう。

カトーの車の改造がすさまじい。銃弾などびくともしない防弾ガラスと、ミサイルまで発射し、あげくの果てには脱出装置までついている。見た目は普通の高級車だが、中には武器が大量につまっており、どんな敵に対しても怯まない。

カトーが空手の達人であり、アドレナリン全開になると相手の動きがスローモーションに見える。映像的な面白さはある。いかにも新しい映画というように、ちょっとおしゃれな映像がちりばめられている。そして、全編とおしてコメディ調というのが気分よくサラリと見ることができる要因だろう。

悪と立ち向かうグリーンホーネットが、女をめぐってちょっとした仲間割れをする。そこにつけ込む悪役たち。わかりやすい展開で、先を簡単に想像できる。ブリットとカトーの中が復活し、敵とドタバタありながら最後には敵を倒す。

あからさまに悪を倒すという正義感があるわけではなく、なんとなくというのも良い。父親が死んだ原因や、真の悪の存在など、特殊な改造された車を駆使した激しい戦いと、突如覚醒するブリットの動きなど、ヒーロー的ではない風貌だが、最後にブリットが活躍したのが良い。

わかりやすく、半分コメディが入ったヒーローモノだ。



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