ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト


 2016.10.22      棄てた女の生霊は恐ろしい 【ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト】

                     


■ヒトコト感想
遊び人のコナーが弟ポールの結婚式でその女癖の悪さにより様々な問題を起こす。周りからはドン引きされるがコナーは気にしない。弟の結婚式を台無しにしたポールの目の前に、死んだはずの叔父さんと、過去に棄てた女性たちの生霊が現れる。元彼女と共にコナーの幼く純真なころから、叔父の影響で遊び人になるまでを目の前で見せられるコナー。

このあたりまでは、コナーは女遊びに目覚めた自分を誇らしく思っている。が、コナーは自分の行く末は、さみしい末路になると知ると、途端にあわてだす。遊び人コナーが、元彼女と共に過去をめぐる旅が面白い。過去の重要なポイントでのコナーの行動が、次第に変化していくのも強烈に面白い。ラストがハッピーエンドなのもこれまた良い。

■ストーリー
独身主義のコナーは電話一本で数人の女性と一度に手を切るような男だ。弟ポールの結婚式に出席しても、ロマンスをさげすむような言動を繰り返し、招待客をドン引きさせてしまう。せっかくの結婚式が台なしになるかと思われたそのとき、コナーの目の前にかつて捨てた女性達が生霊となって現れる。生霊達はコナーをつれて、過去、現在、未来へタイムスリップ。

■感想
冒頭、コナーが複数の女性たちと同時にテレビ会議を行い、そこで別れを切り出す。とんでもない男だが、本人はなんとも思っていない。弟ポールの結婚式では、幼馴染と再会したとしても、そこにロマンスが生まれることはない。

すでに女癖の悪さは周りに知れ渡っており、新婦の付添人たちと寝ることをひたすら望んでいる。コナーは自由気ままに生き、弟のポールにまで結婚は地獄だと助言する。そんなコナーが叔父の幽霊と出会い、過去の彼女たちと出会うことで変わっていく物語だ。

コナーの純朴な少年時代は貴重だ。幼馴染と近づくことだけでドキドキしていた少年時代。学内のパーティで幼馴染をプレイボーイにとられたことで落ち込むことになる。そこで遊び人の叔父が登場し、幼いコナーに対して女遊びの必要性を解く。

そこからコナーは瞬く間に遊び人の才能を開花させていく。コナーを過去に連れてきた女は、コナーの最初の相手でだった。初々しいコナーが、様変わりし、あっという間に童貞を失う。それも特別可愛い子ではないのがまた面白い。

元彼女の生霊と過去から現在へとさかのぼっていき、最後には未来にまで向かう。そこでコナーは自分の未来に愕然とする。女をモノとしか考えなかった男の末路は非常にさみしいものとなる。コナーのさみしげな表情は強烈なインパクトがある。

そこから気持ちを入れ替えコナーが変わっていく。この変わり身の早さも遊び人たるゆえんかもしれない。コナーが過去に渡る描写が強烈に面白い。純朴な少年が遊び人に変わっていく場面もまた強烈な面白さがある。

元彼女の生霊というのは、なんだか妙に恐ろしい。



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