ゲーム・オブ・デス


 2015.3.19      これぞウェズリー・スナイプスだ 【ゲーム・オブ・デス】

                     


■ヒトコト感想

CIA工作員が、仲間の裏切りにあい、仲間と対決する物語。工作員のマーカス役がウェズリー・スナイプスということで、だいたい想像がつくだろう。マーカスが仲間たち相手にひとりひたすら戦い続けるという内容だ。最初にぼんやりとバスケを見るマーカスが登場し、大金を持ちつつ神父に懺悔をする。このあたり、マーカスに何が起きたのか?と観衆は興味を惹かれるが、結局のところマーカスが神父に語るのはいつものドンパチだ。

要人をガードするマーカス。大金に目がくらみ裏切る仲間たち。激しい銃撃戦。死んでいく無関係な人々。最後は、マーカスと仲間のリーダー的人物の一騎打ちとなる。すべてが終わり虚しくなるマーカス。ウェズリー・スナイプスらしい作品だ。

■ストーリー

CIA【秘密工作員】のマーカス(ウェズリー・スナイプス)たちは、裏で莫大な金を操作している悪を裁くため腕利きの部下になりすまし、組織へ潜入。順調に捜査しているはずが、莫大な富に目が眩んだ仲間の裏切りが発覚!暗殺者集団と化したエリートCIAチーム。そんな中たったひとり正義を貫くマーカス。生死を共にした同僚たちへの思いと、熱き信念の間で悩み苦しみながらも、たったひとり孤独な戦いに挑む!

■感想
潜入捜査をしているはずが、いつの間にか仲間に裏切られ、要人を本気で警護する側にまわるマーカス。固い絆で結ばれたはずの仲間たちとの戦いに心苦しくなるマーカス。マーカスのキャラとしては特殊な印象はない。

誰もが想像するウェズリー・スナイプスの演じる凄腕のエージェントだ。たったひとりで、同じくらい凄腕の仲間たちと闘うマーカス。人質をとられながらも、機転をきかせて危機を乗り越える。強烈なインパクトはない。ごく普通のアクション映画だ。

冒頭、マーカスが神父に対して懺悔する描写がある。そこで、仲間たちと戦い、ひとり生き残ったということがわかる。この場面にどのような意味があるのか。哀愁をただよわせる効力はあるのだが、物語としては、結局のところただ普通のアクション映画でしかない。

マーカスとCIAたちとの戦いがメインで、圧倒的なマーカスの力をアピールするだけだろう。一対一の格闘では負け知らず。必ず相手の首をゴキリという効果音と共に折ってしまうのがすさまじい。

結局のところ、仲間と闘い、殺してしまったことを後悔するマーカスというのが言いたかったことなのだろうか。スーツをビシっと着て、どんな激しいアクションだろうとまったく乱れない服装。すべての出入り口を警察が固めたはずが、涼しい顔をして金を手にビルの隙間からでてくるマーカス。

どうやって脱出したなんてことを考えてはダメなのだろう。マーカスはプロ中のプロなので、あらゆる能力が高いといことか。他のキャラたちは、ただウェズリー・スナイプスを引き立てるためだけに存在するようだ。

主役以外はほぼやられ役、それが本作だ。



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