2016.1.29 悲惨すぎる死に方の数々 【ファイナル・デッドコースター】
ファイナル・デッドコースター【Blu-ray】 [ メアリー・エリザベス・ウィン…
■ヒトコト感想
完全なB級映画。ジェットコースターでの事故により、本来であれば死ぬはずだった者が、その後、様々な不運により事故死することになる。まず、遊園地のジェットコースターでの事故がすさまじいスプラッタ具合だ。人の体が千切れ飛び、血がほとばしる。その惨劇をウェンディの予知能力で回避した者たちは、決して逃れられない死がまっている。
悪の元凶がまったく意味不明というか、なぜウェンディたちが死ぬかの説明はない。ただ、死を逃れたというだけで、その後も悲惨な死がまっている。生き残った者たちの死もまたすさまじい。最も強烈なのは、工事などで使う釘を撃つ銃のようなもので顔を貫かれてしまう死に方だ。ピクピクした動きは衝撃的だ。
■ストーリー
ハイスクールの卒業イベントの集まった遊園地で、ウェンディはジェットコースターに乗ったとき、コースターが大クラッシュして死者が出るという予知夢を見た。彼女は錯乱し、友人数人と降りたが、予知夢は現実となり、事故が起きて多勢の人間が死んだ。友人たちは生き残ったが、ウェンディは遊園地で友人と撮影した写真に不吉な死の影を見てしまう…。
■感想
ジェットコースターの事故で多くの学生たちが死ぬ。それを予知したウェンディ―は、出発直前に泣き叫び逃げ出すことに成功する。ただ、それは死を一時的に避けたにすぎない。ジェットコースター事故を逃れた者たちは、その後に悲惨な死がまっている。
ウェンディが偶然写した写真に、その死を予言するような映像が残っている。このあたり、いかにもこじつけ風だ。最初はイケイケの女子二人が日焼けマシーンで焼け焦げる。偶然にしてはできすぎている状況が作られ、こんがりと焼け死んでいる。
次は、ドライブスルーでの事故で、頭に鋭い刃が突き刺さり死ぬことになる。なんだかむちゃくちゃすぎる状況だが、写真に予言されたとおりだとウェンディは恐怖に凍りつく。それからはウェンディが死にそうな者たちへ警告をしていくのだが、当然、信じる者などいない。
トレーニング中に、壁に掛けられた剣のレプリカが刺さったり、極め付けは工事などで使う釘を撃つ銃のようなもので頭を何度も撃ちぬかれ死ぬ場面だ。目や口から釘が飛び出しながら、続けて次々と釘が刺さり続ける。衝撃的な映像だ。
写真に予言された状況から逃れることができたウェンディたち。ほっと一息のはずが…。ここでもまだ死の呪いは付きまとう。最後の最後で電車に乗り合わせたのは、偶然にも生き残った者たちだ。今までの死を暗示させるような広告が、車内のあちこちにちりばめられている。
となると、最後には悲惨な結末が待っている。本作の面白ポイントは、間違いなくバラエティに富んだ死に方だろう。強烈すぎる状況というのはあるが、その先にあるのは、ちょっとしたインパクト抜群の死に方だ。主にグロテスクな部分がほとんどだが…。
すさまじいB級臭の漂う作品だ。俳優たちがまったく無名なのがその証拠かもしれない。
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