エボリューション


 2017.1.23      急激に進化する異性物 【エボリューション】

                     
評価:2

■ヒトコト感想
アリゾナに落下した隕石に正体不明の生命の種が存在した。その生命の種が瞬く間に進化の過程を経て、地球の生命体が進化した46億年をあっという間に超えてしまう。最初は虫のような生物が、進化し次第に形を変えていく。中型の哺乳類のようになると、今度は地球の環境に慣れていないため、死んでしまう。が、進化は止まらず最終的には地球の環境で自由自在に動ける生物へと進化する。

かなり前の作品だが、映像的には当時としては画期的だったのだろう。ぬめぬめとした怪しげな異性物。進化し最終的には地球を侵略しようとする。どこかコメディ風な要素があり、シリアスとコメディが融合している。Xファイルのモルダー役が主役というのも時代を感じてしまう。

■ストーリー
アリゾナの砂漠の真ん中に隕石が落下。鑑定にあたったアイラとハリーは、地球には存在しない“生命の種"が付着しているのを見つける。ノーベル賞級の発見と喜ぶ2人だったが・・・。それは、30日間で46億年の進化を遂げる驚異の生命体。放っておけば地球が占領されるのは時間の問題だ。そして、遂に、恐るべき進化の最終形が出現した!

■感想
宇宙から地球へ落下した隕石には、地球には存在しない生命の種がついていた。種から進化し生物になる。その速度が常軌を逸しており、すさまじく早い。それでいて地球の環境に対応できないため、すぐに死んでしまう。

微生物が進化し、小さな虫からちょっとした小動物、そして、中型恐竜のようになり、大型恐竜となり、最後は知能をもつ類人猿のようになる。人間の進化をたどるような流れだが、ひとつひとつがものすごく気持ち悪い。特に小動物はヌメヌメとしており、強烈な気持ち悪さがある。

アイラ役をXファイルのモルダーが演じている。宇宙からの未知の生物ということで雰囲気はかぶる。が、本作はコメディ色が強い。大騒ぎするおばちゃん連中が、謎の生物を見て可愛いと手をだす。次の瞬間生物の口からエイリアンのように別の口が延び出ておばちゃんの手に噛みつく。

この奇妙な生物たちは、地球の環境になじめていないため、すぐに死んでしまう。これがせめてもの救いかもしれない…。が、後半からは地球の環境に適応した進化した生物たちが登場してくる。

究極に進化していく異生物。そして、大騒ぎする知事や軍隊のお偉いさんたち。ナパーム弾をぶちかまし、すべてを焼き尽くすというなんとも頭の悪い短絡的な方法をとろうとする。が、異生物が実は火を浴びると周りへ飛び散り巨大化していくと知るアイラたち。

ここからまるでゴーストバスターズのようにアイラとハリーが異生物を殲滅しようと奮闘する。映像は当時にしてはかなり先進的だったのだろう。シリアス感はすべて消え去っているが、すさまじい勢いはある。

むちゃくちゃな展開だが、好きな人は好きだろう。



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