ドライブ・アングリー


 2016.9.25      死の国からやってきた男 【ドライブ・アングリー】

                     


■ヒトコト感想
内容をよく知らず見たのでかなりのインパクトがあった。最初は単純な復讐劇かと思っていたのだが…。ニコラスケイジが演じるジョン・ミルトンはカルト教団の教祖に家族を奪われたため復讐の鬼となる。ニコラスケイジの復讐モノはイメージしやすい。ありきたりな物語かと思いきや…。中盤にはカルト教団とは別に特殊な力をもつ観察者が登場してくる。

明らかに人間とは異なる力をもつ存在。ここから突如ファンタジー色が強くなる。カルト教団を追うミルトン。ミルトンを殺そうとする教団の信者たち。そして、どっちつかずだが、ミルトンを追いかける観察者。この三つ巴が面白さを生んでいる。特殊な力をもつ観察者とカルト教団の対決もまた見ものだ。

■ストーリー
凶悪なカルト教団にに愛する家族を奪われ、復讐の旅を続けるジョン・ミルトン。その危険な旅に巻き込まれてしまったウエイトレスのパイパー。二人の旅は、FBIを名乗る男の追撃を受け、危険度を増していく――。果たしてミルトンとパイパーの運命は?追う者と追われる者、男のプライドをかけた壮絶な戦いは限界を超えて加速する。

■感想
ミルトンの復讐がスタートする。この手の作品の定番として、旅を共にする相棒の存在がある。本作では偶然知り合った女パイパーと旅をする。そこでミルトンは圧倒的な強さで妨害するカルト教団の信者たちを倒していく。驚きながらもついていくパイパー。

このあたりまではごく普通の復讐物語だ。ミルトンの、クールだが容赦ない暴力性はまさに復讐物語にぴったりだ。ミルトンを追いかける勢力としてカルト教団以外にひとりの黒服の男がやってくる。これが曲者だ。ひとりだけすさまじい強者のオーラを放っている。

観察者は超人的な能力を発揮し始める。コインを頭上に投げると次の瞬間にはFBI捜査官の手帳となる。それを見た者たちは信じるしかない。カルト教団とこの観察者との対決はやはり圧倒的な力により観察者が勝利することになる。このあたりから、ミルトンと観察者の関係が明らかとなる。

ふたりとも普通の人間ではないと想像できる。そして、ミルトンはなんらかの手段で人間界へやってきた者で、観察者はそれを追いかける者だということだ。ここにカルト教団が関わることで物語は混沌としてくる。

ラストはいつの間にか、ミルトンと観察者が協力してカルト教団の教祖を倒そうとしている。正直、細かい説明はいっさいない。そのため、キャラクターの言動から察するしかない。結局のところミルトンは何者で、どこから来たのだろうか。観察者は死者の国の番人のようなイメージがある。

一般人に対して次に会うのは70年後だとか、3か月後だとか意味ありげにつぶやく。はっきりと明言されないだけで、想像はつくのだが、カルト教団の教祖ももしかしたら、そっち側の人間だったのでは?と最後まで疑問に思った。

単純な復讐物語ではないところが良い。



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