ドラゴン・コップス


 2018.1.10      ヘンなアニメ的な動き 【ドラゴン・コップス】

                     
ドラゴン・コップス【Blu-ray】 [ ジェット・リー ]
評価:2

■ヒトコト感想
ジェット・リーが主演のポリスアクション。随所にギャグや軽妙な効果音がちりばめられ、コメディ色が強い。被害者がみな微笑みながら自殺するという事件を調査することになる。ベテラン刑事のホアンと、新米刑事のワンがメインとなる。基本はカンフーアクションと、ちょっとしたミステリアスな事件を調査する流れだ。

ただ、あちこちに人が吹っ飛んで壁にめり込むだとか、アニメのような動きをしたりだとか笑えないギャグがちりばめられている。シリアスな場面もあるが、このギャグ部分が予想外につまらない。作品の質を落とすというか、つまらない作品にしている。特に変な効果音は、それだけで一瞬にして、雰囲気をぶち壊しにしてしまう効果がある。

■ストーリー
ジェット・リー主演のポリスアクション。香港でセレブ連続殺人事件が発生。カンフーの腕が立つベテラン刑事・ホアンと女好きの新米刑事・ワンのコンビが捜査を進める中、殺されたセレブたちとつき合っていた美人女優が容疑者として浮上するが…。

■感想
香港で微笑みながら死ぬという事件が起きる。それは競技中に微笑みながら事故を起こしたり、映画の撮影中に微笑みながら屋上から飛び降りたり。死に顔が笑顔というのが、強烈なインパクトがある。そんなミステリアスな事件をベテラン刑事のホアンと新米刑事のワンのコンビが捜査することに…。

ふたりの上司は気の強い女刑事だ。この三人が基本的にはドタバタを起こしながら、事件を調査する。ミステリアスな美女が登場し、いかにも何かありそうな雰囲気を漂わせている。

基本はシリアスな物語なのだが、なぜか合間にヘンテコなコメディが含まれている。マンガ的な動きをしたり、吹き飛んで壁に顔を突っ込んだり。ヘンテコな効果音がさらにアニメ的なコメディを連想させている。そのため、シリアスな物語から一気にヘンテコな雰囲気になるので、途中で覚めてしまう。

女上司とワンの言い争いが若干ラブコメ的ではあるが、それでもアニメ的な演出よりは全然ましだ。ホワンとワンがカンフーの達人で、敵と激しい格闘を繰り広げる部分が見どころといえば見どころかもしれない。

ラストは微笑み殺人の真犯人とホワンとワンがカンフーで対決するという、がっつりとした香港映画風になっている。へんなコメディ要素を入れずに、最初からカンフーと微笑み殺人だけの物語とすればよいのだが、そうではない。

それまでの流れで、ラスボスが登場しても、ちょっとおかっぱ頭の風貌から、コメディ的なにおいを感じてしまう。明らかに戦略ミスだろう。ジェットリーが出演しているのだが、ちょっと宝の持ち腐れかもしれない。

コメディ要素はよけいなものでしかない。



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