2016.6.28 タイトルに踊らされた 【ダブル 完全犯罪】
ダブル−完全犯罪−
■ヒトコト感想
FBI捜査官は証人になるはずの男を殺されることになる。目の前にはちぎれた小指だげが残る。この殺された証人アーチャーが本作のポイントだ。よくよく調査すると、実は数年前に交通事故で死んだことになっており、名前をかえて活動していたとわかる。
そこからアーチャーの妻だったレベッカと会い、不可解な状況を調査することに。アーチャーがなぜいったん死んだことになっていたのか。偽装しなければならない理由は何なのか。大富豪のオステルベルグに関わる事件との絡みはあるのか。レベッカがアグレッシブに活動し、何者かに殺されそうになる。タイトルにある「完全犯罪」とは程遠い内容だ。ミステリアスな雰囲気も少ない。
■ストーリー
FBI国際捜査担当のジョン・ネルソンは、サックマン社CEOロナルド・オステルベルグの事件の証人になるはずのデニス・アーチャーを目の前で殺害される。残されたデニスの指から、アメリカで2年前に死んだとされるマイケル・スコットと同一人物であると判明。
彼の妻だったレベッカに会いにいく。NYスパイグラス誌で働く彼女は、ネルソンから全てを聞き、オーストラリアで事件の調査を開始する。次第に、ネルソンと捜査を共にするようになるが…。
■感想
大富豪オステルベルグの事件の証人として保護するはずだったアーチャーが殺された。FBI捜査官は、アーチャーのちぎりとれた指から指紋を調査し、アーチャーの正体を知る。アーチャーはマイケル・スコットという人物の成り変わった姿であり、スコット自身は交通事故で亡くなったことになっていた。
きな臭い雰囲気を感じたFBIはスコットの元妻であるレベッカを調査することになる…。衝撃的真実を告げられたレベッカは、スコットが関係した事件を調査しはじめる。
完全犯罪という副題がついているのだが、完全犯罪とはほど遠い内容となっている。アーチャーがなぜ死を偽装したのか。オステルベルグとの関係は…。多少ミステリアスな雰囲気はあるのだが、レベッカたちの調査に関しての興味は薄れてしまう。
レベッカが何者かに殺されそうになるのだが、その行為もどこか場当たり的な印象がある。結局のところ何がポイントなのかよくわからないまま、事件の真相が明らかとなる。特別な驚きはない。アーチャーの真相についても、そこまで衝撃的な真実ではない。
すべてにおいて中途半端な印象だ。アーチャーが死を偽装した理由や、ラストの流れについてもなんだか消化不良だ。というか、最初から観衆を惹きつけるような魅力がない。ミステリアスな要素があるようでない。
レベッカとFBI捜査官がただ捜査をし、答えを導き出しているというだけだ。この主役の男女コンビのキャラクターに関しても、そこまで魅力がない。惹きつけられるものがないため、ただ惰性で見るしかない。タイトルの完全犯罪とはまったく関係のない内容に思えてしまう。
タイトルに踊らされたような感じだ。
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