ダイアリー・オブ・ザ・デッド


 2018.2.4      ゾンビ日記ドキュメンタリー 【ダイアリー・オブ・ザ・デッド】

                     

評価:2.5

■ヒトコト感想
「ブレアウィッチプロジェクト」風な流れなのだろう。ゾンビが街にあふれる。yutubeでその衝撃的映像が流れ、世界は震撼する。現代に、もし突然ゾンビが現れたらどうなるのか。手持ちカメラで映像を撮り続けることで、リアル感をだしている。カメラの前には、この状況を信じられない人。恐怖におののく人。撮影していることに怒りを覚える人。

様々な反応がある。ゾンビから逃げながら定番的に仲間が次々とゾンビの餌食になっていく。ごくありふれたゾンビ映画に、手持ちカメラでの映像というスパイスを付け加えた感じだ。キャンピングカーで逃げながら、ひたすら撮影し続ける。結局何か大きな結末があるわけではない。リアル感を売りにした作品だ。

■ストーリー
山の中で卒業制作のホラー映画を撮影していた、ジェイソンら映画学科の大学生たち。そこに、世界各地で死者が蘇っているという、衝撃ニュースが流れてくる。撮影を切り上げ、キャンピングカーでそれぞれの故郷を目指す彼らの前に、蘇った死人が人々を襲う、信じられない光景が現出。

ドキュメンタリー監督志望のジェイソンは、全てをカメラに収めようと決意。ニュースが錯綜する中、YouTubeには断片的な衝撃映像が次々にアップされていた。この惨劇を後世に伝えるという使命に燃えるジェイソンだったが、学生たちは一人また一人と犠牲になっていく…。

■感想
ドキュメンタリー映画監督志望の学生ジョンソンが、ゾンビに溢れる世界を撮影する。ことの発端は誰かが撮影したyutubeの映像だろう。そこで警官がゾンビに襲われるという衝撃的ニュースが流れる。ゾンビがワラワラと日常に存在する。

ふと外を見るとのんびり歩いている人にゾンビが襲われている。カメラがブレながら撮影するシーンはリアル感がある。サバイバル感が強くなると、同じくグループで逃げ続ける者たちと出会うこともある。そこで必ず言われるのが、「お前は何を撮影しているんだ?」ということだ。

こんな非常事態にカメラをもって撮影していると変に思われるのは当然だ。ジェイソンからすると、後世に残すために撮影しているらしい。テレビのニュースでさかんに放送される異常事態。ジェイソンが目の当たりにするのは強烈な状況だ。ゾンビと戦うという思考はそもそも存在しない。

ただひたすら逃げ続けるだけ。救世主と思われた軍隊の車が、略奪を繰り返すなど、まさに世紀末感が高まる場面かもしれない。舞台は常に現代で、リアル感を出そうとしているのだが、イマイチはまりこめなかった。

世界規模で巻き起こる変事。youtubeに断片的にアップされる映像も、何も知らない人々の恐怖をあおる効果がある。略奪や暴動、そしてゾンビ。世界は絶望に包まれているが、なんとなく日常の香も残っている。そんな場所で逃げ惑いながらカメラ片手に映像を撮りつづける。

カメラの撮影者がどんな状態かはわからない。カメラの前に突然死体が登場したりもする。演出としては、映画とは異なるので、全体としての結末はない。なぜゾンビがでてきたのかや、どのようにして対向していくのか。

ゾンビの世界の日記という感じだ。



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