デイアフター2020 首都大凍結


 2017.4.16      デイアフターは地球滅亡の合図 【デイアフター2020 首都凍結】

                     
デイアフター2020-首都大凍結ー [ リチャード・ロクスバーグ ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
エネルギー危機に直面したイギリスでは、北極で石油を採掘しようとする動きがある。科学者のトムが警告を発するが、それを無視して発掘しつづける企業。前半では北極の採掘作業における危険や、北極の地下から熱水が吹き出し、北極の氷を瞬く間に溶かしてしまう流れが描かれている。この部分だけでも、それなりにドラマ性がある。

本作では、その後北極の氷が解けだしてからが本番だ。水面が10m近くも上昇し、イギリスは寒波に襲われ雪に覆われることになる。そこからトムたちは南へと避難しようとするのだが…。北極の氷が解け危機が判明した時のイギリスの大臣の動揺っぷりがすごい。もはやどうにもならない状況となると、人は諦めるしかないのだろう。

■ストーリー
氷河大崩壊、異常気象による首都壊滅を凄絶に描くパニックアクション!西暦2020年。地球温暖化で多くの地域が砂漠化。イギリスにも難民が大挙し、国際封鎖を余儀なくされる。深刻化するエネルギー危機の対策として、北極圏の氷原の下に眠る石油掘削計画が進行していた。科学者のトムはグリーンランドで作業を行なうヘイロー社の掘削設備が氷原を破壊し新たな氷河期を招くと警告するが…。

■感想
エネルギー危機から北極の氷原の下に眠る石油を掘り起こそうとする企業。科学者のトムが北極の氷原を掘ることの危険性を訴えるが、誰も聞こうとしない。この流れで北極での発掘作業で様々な問題が起こる。となると先は容易に想像できる。

強行派の企業の幹部と弁護士は、トムの助言を聞かずとんでもないことになってから右往左往し始める。北極の氷原を掘ると、その下から熱水が吹き出し、瞬く間に北極の氷を溶かしてしまうことになる。北極の氷が溶けるといったいどうなるのか…。

氷が溶けると海面が上昇するのは想像できる。トムの予測を聞いたイギリスの大臣の真っ青な顔が事態の深刻さを物語っている。海面が一気に10mも上昇すると、いくつかの街はあっという間に水没してしまうだろう。そして、その後に起こることがさらに衝撃的だ。

北極の氷が溶けると、地球に氷河期が訪れるらしい。なぜ??という疑問はさておき、イギリスは壊滅状態となる。イギリスの大臣は全国民の南への避難を首相に進言する。あまりにとんでもないことずぎて、大臣は思考停止状態に陥っているような表情だ。

後半からは、雪に覆われたイギリスからどのようにして抜け出すかが描かれている。トムは北極から脱出し、トムの家族は雪に閉じ込められた状態から、なんとかして逃げ出そうとする。一面雪景色となると、その先には、イギリスに未来はないようにしか思えない。

本作ではイギリスの状況しか描かれていない。南へ避難すれば、という表現があるので赤道付近では雪はないのだろうか。北海道の氷が溶けると氷河期になる。その繋がりが不明なので、なんだか釈然としないが映像的なインパクトはすさまじい。

デイアフターというのは、必ず地球滅亡モノだ。



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