ダイ・ハード/ラスト・デイ


 2017.6.27      親父が息子に負けずハッスルする 【ダイ・ハード/ラスト・デイ】

                     
ダイ・ハード/ラスト・デイ [ ブルース・ウィリス ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
ダイ・ハードシリーズも回を重ねたのでネタ切れ感がある。今回はついにマクレーンの息子が登場してくる。ロシアを舞台にマクレーンが不運に巻き込まれていく。息子のジョンが実はCIAに所属しており、特殊任務の実行中にマクレーンと運悪く再会し、ふたりでドタバタに巻き込まれていく。

相変わらずアクションはすさまじい。ヘリからぶら下がり、振り回されビルに突っ込む。ジョンの存在により、マクレーンよりもジョンが主人公的扱いとなっている。何も知らないマクレーンは、それでも父親らしくジョンをひっぱりながら苦境を脱している。マンネリ感は否めないが、アクションの激しさに目を奪われるのは間違いないだろう。

■ストーリー
ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンは、ブルックリンの警察署で、長らく疎遠だった息子のジャックがモスクワで警察沙汰を起こし投獄されたことを知る。ジョンは、娘ルーシーに見送られ、ジャックの身柄を引き取りにロシアを訪れるのだが、ジャックが出廷するはずだった裁判所が突然爆破されテロ事件に巻き込まれてしまう。

ジョンは相変わらずの運の悪さを呪いながらも、混乱状態に陥った状況でジャックと再会を果たすのだが、謎の武装テロ組織の執拗なまでの攻撃を浴びるはめに。かくして、二人のマクレーンは、大物政治家や大富豪、軍人らが暗躍する世界を震撼させる大規模犯罪に立ち向かう!

■感想
ロシアを舞台に、マクレーンと息子のジャックが騒動に巻き込まれていく。そもそもジャックの秘密任務をマクレーンが邪魔することで、ことは大事になっている。いつものマクレーン節は健在で、ブツブツと文句を言いながらも危機を脱している。

本作では親子関係に焦点があてられている。マクレーン親子は当然として、囚われた科学者も娘との関係がカギとなっている。お決まりどおり、裏では大物政治家や資産家が絡んでいる。敵味方が二転三転する中で、マクレーン親子だけは一貫している。

アクションにかなり力が入っている。マクレーンとジャックは、普通では即死と思われるような高さから飛び降り、ビルの床をぶち破りながらプールに飛び込んだり。ヘリにぶら下がった状態で振り回され、そのままふっとばされてビルの窓をぶち破る。

ボロボロのマクレーン親子だが、最後の最後ではしっかりと悪役を仕留めている。不運に見舞われるマクレーンという流れは健在だが、息子のジャックからすると、不運にも父親が邪魔に入ったことで問題が大きくなっている。

ただのドタバタアクション映画と言えばそうかもしれない。ダイ・ハードシリーズという冠がなければ話題にならないだろう。ネームバリューによってキャラクターができあがった状態のため、楽しめているのかもしれない。新たに登場した息子のジャックは、当然ながら父親よりも最新機器を駆使して戦う

ロートルな父親がちょっとみじめに感じる場面だが、オールドファンはマクレーンを応援したくなる。若々しい若者が活躍するのは当たり前で、老人に近いマクレーンが激しいアクションに挑むところが見どころなのだろう。

親子の小粋な会話も良い。



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