チェンジング・レーン


 2018.1.15      人生の大事なときに起こる事故 【チェンジング・レーン】

                     
チェンジングレーン
評価:3

■ヒトコト感想
高速道路のちょっとした車線変更での接触事故から、その後ふたりの人生を大きく変えることになる出来事に繋がる。非常に恐ろしくなる。弁護士のギャビンは大事な弁護のために急いでいる。ギブソンは妻と別れる際の親権争いの大事な場面に遅れてしまう。それぞれが人生で大事な瞬間に運悪く事故を起こしてしまう。

ギャビンは大事な書類をなくす。それはギブソンが持っており、ギブソンはギャビンへ復讐を考える。弁護士の力を使いギブソンを脅すギャビン。自暴自棄になるギブソン。ちょっとしたボタンの掛け違いから不幸は次々と連作していく。最初にどちらかが歩み寄っていれば、すべては丸く収まっていたはずだ。運が悪いではすまされない恐怖がここにある。

■ストーリー
ベン・アフレックとサミュエル・L・ジャクソン共演によるサスペンス。重要案件のため裁判所に急ぐ弁護士のギャビンと、親権を巡る裁判へ急ぐギブソン。ふたりが起こした些細な接触事故から、彼らの人生は狂い始める。

■感想
高速道路のちょっとした接触事故。それにより車が動かなくなり大事な親権を争う場へ遅刻してしまうギブソン。弁護士のギャビンはギブソンのことを無視して大事な裁判の場所へと急ぐ。明らかにギャビンの対応はひどい。ギブソンの話を聞く事もなく、自分のことだけを考えて行動する

その結果、大事な書類を失くしたために裁判はうまくいかない。ギブソンはギャビンへ怒りを感じ復讐を始める。ギブソンの行動は前向きではないが、ギャビンへ怒りを感じるのは無理もないことだ。対してギャビンの自分勝手さは際立っている。

ギャビンは上司の命令であくどいことをして莫大な金を手にすることに嫌気が差している。ここでギャビンのキャラが段々と変化していく。ギブソンに対して行った仕打ちを後悔しつつも、ギブソンが復讐に動いたと知ると、あべこべにギブソンの銀行口座を破産させようとする。

このあたりのギャビンの強引さがあとあとにも響いてくる。大事な銀行口座が破産状態となったことで、すぐに元に戻ったとしても家を買うローンを組むことができないギブソン。それはつまり子供たちを迎え入れることもできないということだ。

全てが悪い方向へと流れていく。そして、ギャビンは自分の行為を後悔し、悔い改めようとするのだが…。ギャビンがひどい男なのは言うまでもない。が、ギブソンにも悪い部分があるのは間違いない。ギブソンの妻が、「あなたばかり悪いことが起きるのには理由がある」と叫んだのが印象的だ。

ギブソン自身にも問題があるからこそ、いろいろと問題が発生する。すべては因果応報というか、自分に問題があることから、不幸な出来事へと繋がっている。

ラストが希望のある流れになっていることだけが唯一の救いだ。



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