キャプテン・フィリップス


 2017.2.19      一瞬の隙を逃さないアメリカ海軍 【キャプテン・フィリップス】

                     
評価:4

■ヒトコト感想
実際にソマリア沖で発生した海賊事件を描いた作品。巨大なコンテナ船のキャプテンであるフィリップス。そこに小さな海賊船が近づいてくる。正直、巨大なコンテナにボートのような海賊船がどのような戦いを挑むのか気になった。たとえ武装しているとはいえ、四人だけで何ができるのか。と思ったが、小さな海賊船はコンテナ船に近づきはしごをかけると、あっという間に船内に入り込んでしまう。

海賊が武器をもっており、コンテナ船側が丸腰というのが大きいのだろう。そこから始まる海賊との駆け引き。最終的に救命ボートにフィリップスは捕えられ、海賊とアメリカ海軍の駆け引きへと繋がっていく。フィリップス救出までの緊迫感はすさまじい。

■ストーリー
2009年4月。コンテナ船マースク・アラバマ号は、ケニアに援助物資を運ぶため、インド洋を航海していた。それはいつもと変わらぬ旅であったが、ソマリア海域に入った途端、事態は一変する・・・突如海賊船が現れたのだ。アラバマ号の船長、フィリップスは向かってくる小さな海賊船に対し放水をする。しかし、アラバマ号はたった四人の海賊たちに占拠されてしまう。

■感想
巨大なコンテナ船に小さな海賊船が太刀打ちできるのか。と最初は思っていたが、マシンガンを発射しながら近づき、はしごをかけて船内に乗り込むと、コンテナ船の乗組員は何もできず、なすがままになる。そこでコンテナ船の乗組員たちが機転を利かせて海賊のリーダーを捕えて交渉し、無事、海賊たちを追っ払ったかに見えたのだが…。

救命ボートで海賊たちが脱出する直前に、船長であるフィリップスが捕えられてしまう。そこからアメリカ海軍と海賊の駆け引きが始まる。

海賊に捕らえられたフィリップス。しかし、海軍が救命ボートのすぐ近くまできている。フィリップスを人質にとっているからこそ海賊たちは対等に交渉できている。身代金を要求し、海軍との交渉を続けるのだが…。小さなボートに捕らえられたフィリップス。

海賊たちは生き残るためにフィリップスを生かすのだが、そこでも様々な葛藤がある。海軍たちがどのような行動にでるのか。特殊部隊を呼び寄せ、外から海賊たちを狙撃する作戦にでるのだが…。

すさまじい緊迫感だ。一度はフィリップスが海に飛び込んで脱出したのだが、そこでも海賊たちに捕まり連れ戻される。外からは特殊部隊が一撃のチャンスを狙い照準を定めている。そのことを知らずに海賊たちは右往左往しだす。

囚われの身となったフィリップスの死への恐怖はすさまじいのだろう。銃を喉元につきつけられ脅される。海賊たちもフィリップスを殺したら、すぐさま海軍に攻撃されると分かっているからこそ何もできない。一瞬のチャンスを逃すことのないアメリカ特殊部隊のすさまじさを見た。

いかにもアメリカらしい映画だ。



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