ブレイクアウト


 2016.11.12      強盗団とのヒリつく駆け引き 【ブレイクアウト】

                     


■ヒトコト感想
妻と娘と三人、豪邸で暮らすカイル。ダイヤモンドディーラーとして大儲けしていると思われるカイルの家に強盗団が押し入った。そこで強盗団とカイル家族の駆け引きが始まる。まず、強盗団に押し入られたカイルが、かたくなに金庫を開けることを拒否する。妻に銃を突きつけられても拒否をする。それどころか、強盗団と交渉までしてしまう。

暴力をふるわれボロボロになったとしても、強盗団に対向しようとする。カイル家の中での一連の出来事で終わる物語。強盗団の仲間割れや、カイルの妻が強盗団のひとりと密会していたなど、疑いをいだく状況は多々ある。が、カイル家には金がいっさいないとわかったときの流れがすさまじい。

■ストーリー
ダイヤモンドディーラーのカイルは妻のサラ、反抗期だが愛らしい娘のエイヴリーと3人で豪邸に住み何不自由ない生活を送っていた。そんなある日、突如覆面武装した4人組が一斉に家に押し入り宣告する。

「おまえの持っているものをすべていただく」ダイヤモンドの入っている金庫を開けろとサラを人質にとられ脅されるも、カイルにはその宝石をどうしても彼らに渡せない秘密があった。 そして、サラにもカイルに打ち明けられない秘密が・・・。

■感想
覆面武装した4人組に押し入られるカイル家。ダイヤモンドディーラーであるカイルの家のお宝を盗もうと入り込み、カイルと妻を人質にとる。強盗団から脅されるが決して金庫を開けようとしないカイル。この時点で何かおかしさを感じてしまう。

妻に銃がつきつけられたとしても金庫を開けない。つまり妻の命よりも大事だということだ。強盗団も、カイルの妻を殺す勇気がなく、結局のところなんだかんだでカイルの言いなりになっている。カイルと強盗団の駆け引きが最初に描かれている。

カイル家の金庫には何もなく、豪邸を買ったせいですっからかんになっていた。破産寸前のカイル家に強盗団は押し入ったことになる。とたんに慌て仲間割れを始める強盗団。強盗団の中にはカイルの妻に横恋慕している男もいる。

強盗団内部での様々な駆け引きがあり、カイルの娘がそこに加わることでさらに事態は複雑化していく。強盗団にカイルは拷問されるのだが、それでも金はないと言い続ける。豪邸に住んでいるのに金がないと言われても納得できないのは当然のことだろう。

防犯装置が作動し警備員がやってくると、強盗団は警備員を殺してしまう。そして、カイル家に大金があることを見つけ出し…。カイルの妻が強盗団の男と不倫関係にあったのか、それとも男が勝手に思い込んでいたのか。

強盗団内部でも、この流れになると知っていた者もいるなど、後半には怒涛のネタ晴らしなのか、ガセネタなのかわからない展開が続く。最初から最後まで豪邸の中で激しい駆け引きが繰り広げられる。どんなにボロボロになろうと耐え続けるカイルが哀れでならない。

カイル家族と強盗団の駆け引きが見ものだ。



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