ビジネスマンのための国語力トレーニング 


 2015.6.21      国語の授業を思い出す 【ビジネスマンのための国語力トレーニング】

                     
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■ヒトコト感想

国語力トレーニングとういことなので、どの程度のものかと期待したのだが…。内容的には、国語の教科書を読んでいるような気分になった。体系的に知識として必要なものなのかもしれないが、小難しい言葉が連なり、重要なのはわかるのだが勉強しているような気分になった。練習問題的なものは、正直言うとレベルは低いかもしれない。

本作がどの程度のビジネスマンをターゲットにしているのかわからないが、普通のビジネスマンならば感覚的に理解できるようなことに思えた。本作を読む前にイメージしていたのは、もっと相手に伝わりやすい文章の書き方の説明かと思いきや、ガチガチの文法についての話だ。まぁ、本作が必要な人はいるのだろうが…。

■ストーリー

わかりやすい文章とは論理的な文章のこと。国語の授業で習った「一文を作るルール」と「文と文をつなぐルール」を押さえれば、誰でも伝わる文章が書けるようになります。

■感想
国語力トレーニングということで、普通の人はどのようなものをイメージするのか。自分の中では文章を書くことについて、わかりやすく伝わりやすい文章を書くコツのようなものをイメージしていた。しかし本作では、がっつりと文法から説明している。

わかりやすい文章を作る上で外せないものなのだろうが、どうしても学生時代の雰囲気を思い出してしまった。普段何気なく理解し、使っているような文章の活用方法でも、小難しく説明されるとちょっと嫌気がさしてくる。読んでいて思わず国語の授業を思い出してしまった。

論理的な文章を書くということが強調されている。どのようにすれば論理的な文章が書けるのか。正しい文法を使えば、論理的でわかりやすい文章になる。それはもっともなことだし、間違いなく正しい。ただ、だからといって文法を勉強する気にはなれない。

楽して感覚的に、わかりやすく論理的な文章が書きたいと思うのは無理な話なのだろう。自分の中で文法についてはまったく意識せずに文章を書いている。誰もがそうだろう。あえて文法に立ち返るというのもありかもしれないが、文法を意識すると、なんだか文章が書けなくなるような気がしてならない。

ビジネスマンのためのというタイトルがあるので惹かれたが、正直言うと自分には必要ないと感じてしまった。なんとなくだが、感覚的にこの文章であっているのか間違っているのかがわかる。普通の人は今まで日本語を使ってきた経験でそう感じるのだろう。

それは、どれだけ正しい文章を読んできたかにもよるのかもしれない。もしかしたら、読書が足りないような人には、本作は役に立つかもしれない。国語の勉強をやり直すような気持ちで、文章力をつけるために本作を読むのは良いかもしれない。

国語力トレーニングが必要か否かはその人次第だ。



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