ベイマックス


 2017.4.3      マイクロロボットはすばらしい 【ベイマックス】

                     
ベイマックス MovieNEX [ マーヤ・ルドルフ ]
評価:3

■ヒトコト感想
兄が作ったベイマックスというケアロボットを使い、14歳のヒロが悪を倒す。ヒロも兄のタダシも天才というか、特殊な才能をもっている。タダシはベイマックスを作り上げ、ヒロは本作の肝であるマイクロロボットを作ってしまう。このマイクロロボットが悪に利用されるのだが…。常識を超えた天才的頭脳をもつ兄弟。ベイマックスの白いポヨポヨとした体と丁寧な口調が良い。

兄を失いブラックヒロになりかけたところを助けたのはヒロの仲間とベイマックスだ。兄の死と、兄が残したベイマックスが感動を誘う流れではあるが、ヒロの発明家としてのすばらしさばかりが印象に残っている。14歳が独力で強力なマイクロロボットを作り、仲間が戦うためのパワードスーツを作る。すごすぎる少年だ。

■ストーリー
かけがえのない大切な人を失った時、ぽっかりと胸にあいた穴はどう治せばよいのだろうか…最愛の兄タダシを失い心に深い傷を負った14歳のヒロの前に現れたのは、何があっても彼を守ろうとする一途な“ケア・ロボット"ベイマックスだった…。

■感想
科学オタクの少年ヒロが兄の残したベイマックスと共に悪を倒す物語だ。ベイマックスは本来はケアロボットなので、戦うことはできない。兄を失ったヒロは復讐のためにベイマックスに戦いのプログラムを登録する。ブラックヒロになりかけたヒロを助けたのは、仲間たちとベイマックスだ。

空気で膨らむマシュマロマンのようなベイマックス。優しげな顔と丁寧な口調でヒロを守るロボットだ。兄の復讐に燃えるヒロが、ベイマックスに鎧のようなスーツを着せて悪を倒そうとする。プヨプヨした白いベイマックスが、瞬く間に鎧を着た戦闘ロボのようになっている。

強烈なインパクトがあるのは間違いなくヒロが開発したマイクロロボットだ。ひとつは爪楊枝のように小さいが人の脳波に反応して大量に集まり形を自由自在に変えていく。正直、ベイマックスよりもマイクロロボットの方が何倍もすばらしいように思えてしまう。

兄のタダシが作り上げたベイマックスは想定できるロボだが、ヒロの作ったマイクロロボットは想像を超えていた。皮肉なことにそのすばらしいマイクロロボットが悪の手に渡り、ヒロはベイマックスと仲間たちと協力して悪を倒そうとする。

続編はないのだろうが、後半はわりとありきたりだ。ベイマックスの見た目とプヨプヨとしたキャラクターの面白さがうけているのだろう。兄との感動物語としては、そこまで感動を引き起こすような作品ではない。見る前に事前情報として、感動ばかりをイメージしていたが、そうではない。

強烈なインパクトはないが、ベイマックスの可愛らしさと、ヒロの心理的な変化が物語のポイントなのだろう。科学オタクたちが正義の味方になるというアンバランスさも面白さのポイントだろう。

ベイマックスには特殊な魅力がある。



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