ベッドタイム・ストーリー


 2016.12.4      アダム・サンドラーの面白雰囲気 【ベットタイム・ストーリー】

                     


■ヒトコト感想
子供たちを寝かしつけるために話をしたはちゃめちゃな物語が現実になる。主役の中年男スキーターをアダム・サンドラ―が演じる。アダムサンドラ―が登場すると、それだけでコメディ色が強くなる。勤務するホテルがリニューアルされ、そこの支配人にはいけ好かないケンドルが抜擢されることに。スキーターは大人になりきれない独身中年男で、健康志向の母親に育てられた甥と姪の面倒をみることになる。

ここで寝かしつけるためにスキーターはあることないこと適当な話をでっち上げる。それを楽しむ甥たちなのだが…。甥たちが話に割り込むと、それが現実になる。西部劇や宇宙空間などパロディ全開で、アダムサンドラ―が面白男を好演している。

■ストーリー
大人になりきれない独身中年のスキーター・ブロンソン(アダム・サンドラー)は、幼い甥と姪を寝かしつけるためにハチャメチャなおとぎ話を語って聞かせる。もちろん主人公は自分自身。おまけに、スキーターの話を気に入った子どもたちは興奮して話に割り込み、ストーリーを引っかき回したから、さあ大変!歴史ロマンあり、西部劇あり、SFありと愉快なアイディアがちりばめられた壮大なおとぎ話が、奇想天外なかたちで現実に起こり始めたのだ!

「子どもたちの作ったベッドタイム・ストーリーだけが、現実になるんだ!」そのことに気づいたスキーターは自分に都合が良いようにおとぎ話を作って聞かせるが、想像力豊かな子どもたちが作り変える物語は、どんどんエスカレートし、次々とスリリングな現実になってスキーターに降りかかってくる!果たして、彼らのベッドタイム・ストーリーは、ハッピーエンドを迎えることができるのでしょうか?

■感想
ホテルの元オーナーの息子ながら、ホテルで下働きを続ける男スキーター。いつか成り上がりを目指すが上司に取り入ることができない男。スキーターはイタズラ好きで適当で、自由奔放。まさにいたずらっ子がそのまま大人になったような感じだ。

スキーターが働くホテルが改装の計画があり、新しいホテルの支配人を狙っていたスキーターだが…。オーナーの娘の彼氏であるケンドルが支配人として抜擢されることになる。スキーターのみじめさもそうだが、ケンドルのいけ好かない感じがすばらしい。

スキーターは姪と甥の面倒をみることになる。そこでも適当に寝かしつけの話をでっちあげる。が、その話が強烈に面白い。歴史ロマンの話では、スキーターが当然のように主人公となり暴れまわる。そして、姫はオーナーの娘であり、身近な人々が様々な登場人物となる。

明らかにスキーターの好き嫌いが反映された物語だ。奇妙すぎる物語ではあるが、甥や姪は大喜びする。そして、スキーターの話に割り込み、新たな話を作り上げる。そして、なぜかその話が現実となる。

スキーターが、ベッドタイム・ストーリーが現実になると気づいてからが面白い。なんとか姪たちに自分が幸せになる話を語らせようとする。あげくの果てには、ケンドルとホテルの支配をめぐり最終的に自分が勝つような話を作らせようとする。

スキーターの思惑どおりに物事が進んでは面白くない。スキーターはやらかしてしまい、ホテルを首になる。が、最後には大逆転がまっている。アダムサンドラ―の面白い雰囲気が、すべてにおいて物語を面白くしている。

主演俳優の力により物語が成立している。



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