2016.1.25 強烈な肉体暴力装置だ 【バトルフロント】
バトルフロント [ ジェイソン・ステイサム ]
■ヒトコト感想
ジェイソン・ステイサムが元麻薬捜査官のフィルを演じる。相変わらず強烈な肉体暴力装置だ。ジェイソン・ステイサムの攻撃はひとつひとつが重い。パンチひとつでもかなりの重みがある。それだけに迫力が違う。今回は元麻薬捜査官ということで、一般人のふりをしてはいるが、随所に強烈な迫力をみせる。
一人娘のマディとふたりで平穏な暮らしを続けていたはずが、余計なトラブルに巻き込まれ、激しい闘いをくり広げることになる。娘に危険が迫った時のフィルの鬼気迫る表情はすさまじい。フィルと敵対する麻薬密売人のゲイターは、嫌らしい攻撃の仕方をする。自分は裏に隠れ、情報をやりとりし、目的を果たす。悪役が厭な奴であればあるほど、フィルの良さが際立つ。
■ストーリー
元麻薬潜入捜査官フィル(ジェイソン・ステイサム)は、一人娘マディの為に、かつての危険な仕事を忘れ、亡き妻の田舎で再出発を決意する。そんな親子に目をつける麻薬密売人ゲイター(ジェームズ・フランコ)。裏で町を牛耳る彼は、ある思惑のため親子を陥れていく。
平穏な暮らしを望むフィルだったが、最愛の娘に危険が迫った時、彼の怒りはついに臨界点を超える。容赦なく襲い来る脅威から、たった1人、娘を守ることができるのか―?
■感想
元麻薬捜査官のフィルが危険な仕事から引退し、亡き妻の田舎で一人娘マディと再出発をする。平穏な暮らしを望むフィルだが、マディがクラスメイトとトラブルを起こし、親同士のトラブルとなる。そこからフィルの平穏な暮らしが崩れてくる。
一般人のふりをしてもトラブルになると、昔の癖がでて相手を激しくぶちのめしてしまう。子供の目の前で親が激しい暴力をふるうのは強烈だ。親がみじめにやられるのも悲しいが、親が相手の親をぶちのめすのもショッキングな場面だろう。、
フィルの苦み走った表情は恐ろしい。そして、激しい暴力の印象は強い。ただ、マディがクラスメイトと仲直りするために誕生日パーティーを開くと、ここで、いがみ合っていた親とも仲直りする。強面のフィルが子供のために、ご近所さんや子供の親たちと仲良くする映像はかなり意外だ。
アメリカ独特のホームパーティの風景。家の庭に皆が集まり、楽しそうにバーベキューをする。フィル自身も、マディの学校の教師となんだか良い雰囲気となる。ここだけ見ると、ジェイソン・スティサムとは思えない流れだ。
ゲイターとフィルの隠れた戦いもポイントだ。フィルはゲイターがすべてを仕組んでいると気づいてはいるが、確信がない。ゲイターはフィルをだしにして麻薬売買のルートを築き上げようとしている。娘を誘拐されたフィルの怒りの鉄拳はすさまじい。
ゲイターの唖然とした表情ばかりが印象に残っている。ジェイソン・ステイサムのいつもの雰囲気と言ってしまえばそうだが、ひとり娘を大事にする良きパパというのが意外な一面かもしれない。
肉体暴力装置は強烈だ。
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