アパルーサの決闘


 2015.2.23      かっこよすぎるガンマンコンビ 【アパルーサの決闘】

                     


■ヒトコト感想

早撃ちの名手二人がコンビを組む西部劇もの。保安官のコールとヒッチが、無法者のブラックが暴れまわる村へとやってきた。依頼されたのはブラックを追い出すこと。そこでコールとヒッチは早撃ちで、手始めにブラックの手下を始末してしまう。まずコールとヒッチが渋すぎる。エド・ハリスとヴィゴ・モーテンセンが演じているのだが、かっこよすぎる。

渋さと、有無を言わさぬ強引さが良い。俺が法律だ!と言わんばかりの横暴な態度だが、早撃ちの実力で相手を黙らせる。複数のギャング相手でも、早撃ちであっという間に倒してしまう。この渋い二人の関係を壊すのが、村にやってきたアリーだ。無自覚に男をたぶらかす術を知る女。非常にやっかいだ。

■ストーリー

保安官ヴァージル・コールと相棒のエヴェレット・ヒッチ。二人の仕事は素早く銃を抜き、敵を撃ち、弾倉を空にしたら即座に弾を込め直すこと。情けは無用。感情を交えれば死を招く

■感想
コールとヒッチのコンビは最高だ。コールが相手を威嚇し早撃ちの準備をする。そして、ヒッチが離れた場所でショットガンを構える。この布陣でどんな相手でも倒してきたのだろう。ブラックたちが脅しに来たとしても、脅しに屈することなく、逆にブラックたちを脅すようなことをする。

かなり横暴なコールとヒッチだが、周りは何も言えない。村のお偉いさんがコールの横暴を抗議したとしても、ヒッチはどこ吹く風。サラリと言い負かしてしまう。この唯我独尊状態が良い。

村にアリーがやってきてコールと仲良くなる。アリーはコールと暮らすことになっても、ヒッチに手を出そうとする。とんでもない悪女だ。ブラックが雇ったガンマンたちにさらわれると、今度はそのガンマンと良い関係となる。常に強い男につくタイプの厭な女だ。それをわかっていたとしても、コールはアリーを受け入れる。

なんだかよくわからない。アリーがヒッチに色目を使ったと知ってもコールはあわてない。ふたりの固い友情は、アリーなどでは崩すことができないのだろう。

ラストは西部劇らしく決闘で終わる。ブラックを救出したガンマンたちとの激しい戦い。そして、最後はブラックとヒッチの戦い。戦いの合図があるわけではない。正対し、相手が銃を抜いた瞬間、相手よりも早いスピードで相手を撃ちぬく。

しびれるような緊迫感のあと、一瞬にして決着がつく。この潔さがよい。アリーの悪女っぷりも、いつの間にか許されるような雰囲気が漂い、ハッピーエンドとなっている。見方によっては、少しコメディ的に見えてくる場合もある。

なによりコールとヒッチが渋くてかっこよすぎる。



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