ANNIE/アニー


 2017.10.4      孤児を引き取る大富豪はすさまじい金持ちだ 【ANNIE/アニー】

                     
ANNIE/アニー [ ジェイミー・フォックス ]
評価:3

■ヒトコト感想
現代版アニーだ。そもそもアニーの話をよく知らないが、孤児院で生活するアニーが大富豪と知り合いとなり養女となる話らしい。本作ではNY市長候補であり携帯電話会社のCEOであるスタックスがアニーを選挙活動に利用しようとすることから始まる。両親を待ち続けるアニーと、次第にアニーの前向きな気持ちに感化されていくスタックス。

スタックスの富豪具合がすさまじく、アニーたちを驚愕させる。ただ、アニーが本当に求めるのは両親のこと。スタックスの取り巻きたちが悪だくみを計画し、アニーにニセの両親を用意し追い出そうとする。アニーが不幸な境遇でありながら常に明るく前向きに生活していることに、こちらまで元気がもらえるような気がした。

■ストーリー
ニュー ヨーク、マンハッタン。携帯電話会社のCEOでNY市長候補のスタックスは選挙キャンペーン中、車にはねられそうになった少女を偶然助ける。少女の名前はアニー。4歳の頃、レストランに置き去りにされて以来、横暴なハニガンが営む施設で暮らしている。10歳になるアニーは、毎週金曜日の夜、そのレストランの前で迎えにくるはずのない両親を待ち続けていた。

スタックスはそんなアニーの境遇を選挙戦に利用しよう考え、彼女を引き取り、超高層ビルのペントハウスで一緒に暮らし始める。アニーも自分が有名になれば両親が名乗り出てくるかも知れないと考え、スタックスの選挙戦を利用し協力するが、次第にふたりの心に絆がめばえていき…

■感想
現代版アニーとしての面白さが詰まっている。まずアニーたち孤児院の子供たちと、管理するいじわるな女の対比が良い。突如としてミュージカルが始まるのだが、違和感はない。アニーの境遇は悲惨だ。にも関わらず明るく前向きなのは、見ているこちらまで元気がでてくる。

くるはずの両親を待つアニー。偶然知り合ったスタックスとアニーのやりとりも秀逸だ。スタックスがアニーを市長選に利用しようとするのだが、いつの間にかアニーに感化されていくのが面白い。

スタックスの大豪邸はすさまじい。孤児のアニーを引き取るために検査官がスタックスの家を視察するのだが…。すでに視察のチェック項目が意味をなさなくなっている。スタックスほどの富豪が孤児を養女にすることで、非常に話題となり、またスタックスのイメージもアップしていく。

ここでアニーとスタックスの利害が一致する。有名になれば両親が自分を見つけてくれると考えるアニー。その結果…。アニーがまさか字が読めない状態だということに衝撃をうける。

スタックスの取り巻きがアニーを追い出すためにニセの両親を用意する。そこから、実はスタックスにはアニーが必要だったという流れとなる。結局のところ孤児院の孤児を富豪が養女にするという形となる。現代的なのは、富豪の家が最新ITシステムに囲まれた夢のような家だということだ。

現実に孤児は存在するとは思うが、アニーのように日々明るく前向きに生きていくのは難しいことなのだろう。突然始まるミュージカルも、子供たちが楽しそうに歌って踊るシーンは楽しそうに見えてくる。

アニーの前向きさはすばらしい。



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