悪魔の棲む家


 2015.3.4      現代風にアレンジされた王道ホラー 【悪魔の棲む家】

                     


■ヒトコト感想

名作ホラーのリメイク版。元祖作品は見ていないが、王道ホラーだということはわかる。家族6人が虐殺された家を知らずに買ったジョージ家族。キャシーが三人の子供を引き連れジョージと再婚した上での引越というのが変化なのだろうか。家で奇妙な現象が起こり、ジョージが悪魔に取りつかれてしまう。そこで子供たちに対して虐待に近い行為を行う。

冒頭から、長男のビリーがジョージになつかない描写がある。それが、のちのビリーへの虐待につながっているのか。ジョージの本心が、悪魔に取りつかれたことにより発露したのか…。再婚家庭という複雑な状況が、単純なホラーにほんの少しだけスパイスを加えている。それ以外は、現代風にアレンジされた王道ホラーだ。

■ストーリー

1974年ニューヨーク州ロングアイランド・アミティヴィルの大邸宅で、一家の長男が家族6人を惨殺する淒惨な殺人事件が起こった。長男は、家の中の不気味な“声”が、自分を駆り立てたのだと主張した。それから1年後、何も知らない家族がこの家に引っ越してくる。しかし、まもなく奇妙で得体の知れない現象が次々と起こり始める。そしてついに、この家にうごめく邪悪な何かが一家を襲い始める……。

■感想
豪邸が格安で売り出されていた。いわくありげな雰囲気はあるが、無理して購入を決めるジョージとキャシー。悪魔に取りつかれた家を買った家族の恐怖の生活が描かれている。王道ホラーなので、誰もが想定するような流れになる。まずは、子供たちが存在しない女の子を見て話をする。

部屋を横切る黒い影や、扉が突然閉じたりもする。子供の面倒をみにやってきたベビーシッターは、恐怖におののき失神してしまう。過去に一家惨殺事件が起きた家だと知りながら、家は悪くない、悪いのは人だ、と自分に言い聞かせるジョージ。

悪魔に取りつかれ、一家を惨殺するのは家長の役目のようだ。本作ではジョージがとりつかれる。3人の子供付きでキャシーと結婚したジョージ。長男のビリーだけがなかなかジョージになつかない。そのことを表面上は気にしていないのだが…。

再婚家庭の複雑さと、悪魔に取りつかれた状況という2重の脅威がある。ジョージが虐待に近い方法でビリーをしつける。キャシーは家の脅威に気づくのだが、時すでに遅し。神父すらも逃げ出す家から、ジョージたちは無事生還できるのか…。

王道ホラーであるが、最後はドタバタしながらも、愛情が悪魔に勝つというような流れとなっている。インパクトある映像は、最新技術を駆使して観衆の恐怖をあおるような作りとなっている。顔中に血管が浮きでた女の子。地下室で過去に行われた拷問の数々。

悪魔の血しぶきを全身に浴びるジョージ。メインストーリーはシンプルなので、これ以上特殊な仕掛けをすることが難しいのだろう。再婚家庭という複雑さが、悪魔に取りつかれ、家族を殺そうとする必然性となっているのだろうか。

王道ホラーが見たい人は、見てみると良いだろう。



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