REDリターンズ


 2017.6.21      映画業界も高齢化 【REDリターンズ】

                     
REDリターンズ [ ブルース・ウィリス ]
評価:3

■ヒトコト感想
元一流のスパイチームであるREDが再結成する。リーダーであったフランクは妻と平穏な毎日を過ごしていたはずが…。相棒のマーヴィンがフランクを復帰させようとする。フランクの妻は平穏な日常よりもドキドキするような非日常にあこがれている。マーヴィンとフランクのやり取りが秀逸だ。

いつの間にか暗殺のターゲットとされたフランクがブツブツ文句を言いながら、いつの間にか妻までも巻き込む騒動となる。そして、世界の危機を目の当たりにすると、REDが復活する。老人たちだが元凄腕のスパイということで、若者たちを圧倒してしまう。半分コメディが入っているが、アクションの面白さもある。唯一イ・ビョンホンのみ若々しいが、それは気にしてはいけないことだろうか。

■ストーリー
CIAが最も恐れた超一流の元スパイ・チーム―RED。そのリーダー的存在のフランク(ブルース・ウィリス)は、相棒のマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)の命が狙われ、世界中の諜報機関が自分たちを抹殺しようとしていることを知る。フランクは自分たちの暗殺計画とともに“世界の危機"を知り動き出すが、まさにその時、世界一の殺し屋がRED軍団に迫っていた…。

■感想
元凄腕スパイの老人たちが大活躍。REDのリーダーであったフランクは、妻と共にコストコで買い物をし料理を振る舞う良き夫となっていた。そんなフランクの元に元相棒のマーヴィンがやってきて、フランクを戦いに巻き込もうとする。

フランクの妻が秀逸だ。平凡な日常に飽き飽きし、拳銃や暗殺という言葉に目をキラキラさせる。素人のくせに首を突っ込みたくなるやっかいなタイプだ。フランクはそんな妻を大事にしてはいるが…。戦いに巻き込まれた際の、フランクと妻とのゴタゴタは最高だ。

いつの間にか暗殺のターゲットとされたフランク。組織に雇われた暗殺者は元仲間のハンだ。このハンだけが元REDとは思えないほど若々しい。恐らく実年齢もかなり若いのだろうが…。ハンを出し抜いてハンの自家用ジェットを盗むフランク。

強力な兵器が世界を滅亡させるのを防ぐために動き出す元REDの面々。すでに還暦を迎えているであろう者たちがアグレッシブに動き回る。それぞれの得意分野を活かして活躍する。最新機器を使いこなしハッキングもお手の物。強烈な老人たちだ。

全体的にコメディチックな雰囲気に満ちている。シリアスなアクションではない。主要キャラは決して死なず、フランクの妻は素人にも関わらず裏稼業の者たちより大活躍する。偶然の要素もありながら、フランクとの夫婦漫才を繰り広げる。

そこにマーヴィンのおちゃらけが入り込むと、もはやコメディ映画のようにすら思えてくる。味方も老人たちなら敵も老人たちだ。結局のところ老人たちばかりが活躍し、若者たちは一切活躍しない。高齢化社会もここまでくると逆に潔いのだろう。

今後もこの手の高齢者作品が増えてくるのだろうか…。



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