LAギャングストーリー


 2017.2.14      素顔をさらけ出しギャングを襲撃 【LAギャングストーリー】

                     
評価:3

■ヒトコト感想
LAを牛耳るマフィアのボスは、元ボクサーのコーエン。極悪非道ですべてを牛耳り警察幹部や政治家、検事までも賄賂により操る。傍若無人の限りをつくすコーエンたちに果敢に対向しようとするのは、刑事の中でもはぐれ者のオマラとジュリーだ。コーエンの支配から逃れるため、ひとりの警察幹部がオマラに指示をだす。その指示内容は…。

警察としての身分を捨て、ひたすらコーエンの組織を攻撃し続けるということだ。オマラとジュリーとその他の者たちでチームを組み、コーエンの帝国をつぶそうとする。変装もせず素のままで襲撃する。コーエンは対立するグループの仕業と勘違いする。ありきたりかもしれないが、悪を倒そうとする者たちはかっこよい。

■ストーリー
ロサンゼルス、1949年。ニューヨークのブルックリン生まれのギャングのボス、ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)は、麻薬、銃、売春、そして――手段さえあれば何でもするという勢いで――この街を牛耳り、さらにはシカゴから西の広い地域の賭博も仕切っている。そしてそんな彼の活動を守っているのは、彼自身が雇っている手下だけでなく、首根っこを押さえこんでいる警察や政治家たち。

コーエンの勢力は、街で鍛え上げられた、極めて勇敢な刑事でさえ怖気づくほどだ……例外はおそらく、ジョン・オマラ巡査部長(ジョシュ・ブローリン)とジェリー・ウーターズ巡査部長(ライアン・ゴズリング)率いるL.A.市警の“はぐれ者たち"から構成された少人数の極秘チームだけ。コーエンの帝国をぶち壊すために集められた“最強部隊"である。

■感想
コーエンの帝国をどのようにして破壊するのか。警察内部にはコーエンに内通する者たちが多数存在する。そんな中で、警察幹部はオマラに特命を与える。警察としての身分を捨て、何者でもなくコーエンの組織を襲撃し続けること。

コーエンの資金源をひたすら攻撃し、コーエンを追い詰める。コーエンは対立する組織の仕業だと勘違いをする。正義の組織とは言えないが、得意分野を持った者たちが集まり、最強部隊としてコーエンたちを襲撃し続ける。正体がバレないかと心配になるほど、素顔をさらけだしての襲撃だ。

コーエンの残虐性がすばらしい。元ボクサーらしく、相手をボコボコにしたりもする。ちょっとでもミスしたり、大金を失うへまをした者は、あっさりと始末する。警察や政治家を手玉にとり、パーティをくりかえしたかと思うと、オマラたちに襲撃されたカジノの管理人たちを閉じ込めて丸焼きにしてしまったり。

オマラたちが盗聴していると気づくと、それを逆手にとり、オマラたちを罠にはめ、家族ともども皆殺しにしようとする。この残虐性があるからこそ、帝国を築けたのだろう。

コーエンの女とひそかに付き合っているジュリー。この女はスパイのような真似はしてはいないが、コーエンから疑われることになる。ここでもコーエンの残虐性がこれでもかとアピールされている。女を苦しめる一番の方法として、顔に酸をかけようとする

その行為がジュリーの怒りに火をつけ、最後にはコーエンが立てこもる要塞と化したホテルに最強部隊が突撃することに…。すでに仲間を殺され家族も襲撃されたオマラたちは、正々堂々顔をさらけだし突撃する。すさまじい執念だ。

コーエンの残虐性が特に印象に残っている。



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