2016.4.10 男気あふれるラスト?? 【3時10分、決断のとき】
3時10分、決断のとき
■ヒトコト感想
悪名高いベンと平凡な生活を送っていたダンの物語。強盗を繰り返し、容赦ない男として名高い男・ベン。圧倒的な早打ちとカリスマ性で、周りの者を震えあがらせる。ベンのチームが現金輸送の馬車を襲い、近くの村で休んでいると、偶然立ちよった保安官にベンは逮捕されてしまう。そこからベンを移送する旅が始まる。
ベンを移送するには、ベンの凶悪な仲間たちが襲いかかってくる危険性がある。それを知りながらわずかな金ほしさにダンは移送チームに加わることになる。ベンが悪党ながら認めるべき相手は認めているのが良い。特にダンに対しては、対等以上に見ているような流れだ。ベンの圧倒的な悪役具合はすさまじい。それに引けをとらないダンの男らしさもかっこよい。
■ストーリー
借金を抱え苦しい生活を送っていたダンは、早撃ちの名手として悪名高いベンと出会う。
■感想
早撃ちの悪役ベンと借金を抱えるダンの物語。まずはベンのチームが数々の悪行を繰り返し、なおかつ捕まらないのは、ベンの早撃ちがすさまじいことにある。さらには、ベンの仲間たちの結束の固さもある。ベンが捕まったとしても、そこからベンを取り戻すために仲間たちが街を襲撃したりもする。
ベンの悪役具合は、その移送中にも発揮される。順番に見張りをしていたとしても、一瞬の隙をついてフォークで気に入らない奴の喉を突き刺し殺してしまう。ベンの扱いに苦慮しながらも、移送先へ向かう駅まで連れて行くしかない。
ベンを移送するチームに参加するダン。元はわずかな金ほしさに参加することになったが、最後にはダンが息子に対して自分の男気を見せるような流れとなっている。ダンは常にベンを無事に駅へ届けようと考える。たとえ途中でベンに恨みをもつ者たちに襲われたとしても、ベンを見捨てず助け出そうとする。
自分が危険な目にあうことをかえりみず、ベンを助ける。囚人の命をそこまで守ることにどれだけ意味があるのか。ベンは気に入らない者は容赦なく始末する。結局、ベンを移送するチームは、ダンともうひとりくらいしか残らない。
ラストの流れはなんだかよくわからない。ベンを助けるためにやってきたベンの仲間から逃げるダン。そして、ダンと共にベンもなぜか二人で逃げながら電車に乗り込もうとする。ダンとベンの友情のようなものが芽生えたとしても、単純にベンが仲間に「やめろ」と言えば良いような気がした。
ダンと共に銃弾が雨あられと降る中を走りぬけるベン。無事電車に乗り込みダンは目的を達成したかに思えたが…。このラストの流れが男気あふれるベンのすばらしさ?ということなのだろうか。
こんなラストになるとは夢にも思わなかった。
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