2017.7.9 用意周到な罠の数々 【12ラウンド】
12 ラウンド<特別編> [ ジョン・シナ ]
評価:3
■ヒトコト感想
強盗犯マイルズを現行犯で逮捕したダニー。逮捕時に偶然の事故でマイルズの彼女を死なせてしまう。怒りのマイルズが刑務所を脱獄しダニーへの復讐をスタートさせる。マイルズのダニーに対する復讐のゲームが、ボクシングのように12ラウンド続く。マイルズの仕掛けはありえないほど緻密でまるで先を見越しているように非常に手がこんでいる。
ここまでやる必要があるのか?と思う程、徹底している。それは恋人を殺されたマイルズの怒りのように思わせておきながら、実は別の目的があった。ダニーとFBIがマイルズに手玉に取られる。マイルズの仕掛けが面白さのポイントだ。ダニーが罠をすんでのところで抜け出しても、新たな罠がダニーを待っている。
■ストーリー
ニューオーリンズ市警のダニーは数億円規模の強盗犯マイルズを現行犯で逮捕するが、その捕り物の最中にマイルズのガールフレンドを死なせてしまう。復讐を誓ったマイルズは1年後に脱獄。ダニーの婚約者モリーを誘拐し、街の至る所に仕掛けをプロットし、12ラウンドにも及ぶ脅迫ゲームをダニーに突き付けてきた。
タイムリミットが刻一刻と迫る爆弾、路面電車の緊急停止要求……公共の場をも巻き込んで次ぎ次ぎと迫る危機に、ダニーは挑んでいく!
■感想
ダニーは強盗犯マイルズを逮捕したことで出世した。が、マイルズの復讐がダニーとその婚約者であるモリーを襲う。マイルズの12ラウンドにも及ぶ罠はすさまじい。マイルズに脱獄されたFBIは必至でマイルズを追いかけるが、捕まえることができない。
唯一ゲームのためにダニーへアクセスしてくるマイルズをなんとか捕まえようと躍起になる。ダニーとFBIの目的が異なることから、最初はいさかいがおこる。モリーを取り戻したいダニーと、マイルズを始末したいFBI。この考えの違いがマイルズ逮捕の足かせとなる。
マイルズの罠はすさまじい。ここまで周到な罠を用意するのなら、なんでもできるのでは?と思えてしまう。マイルズ自身が捕まらないようにするための仕掛けと、ダニーをただ慌てさせるためだけに存在する罠の数々。
当然、肉体派のダニーが危機を乗り越えようとすると、とっさにマイルズが邪魔をしてしまう。マイルズが不敵にダニーの目の前に姿を現したりもする。ただ、そこには何重にも罠をはりめぐらせており、マイルズに手がだせないようになっている。
マイルズはすべてを掌握する神のように、あらゆることを想定して罠を仕掛けている。マイルズの親友が仕掛けを作っていると気づいた警察が、そこに乗り込むが、マイルズはそうなることも予想しており、警察ともども親友を爆破してしまう。
マイルズの憎たらしさはすさまじい。ダニーが最後の最後にアクロバティックな方法でマイルズとヘリコプター内部で戦うことになる。強烈なインパクトはないのだが、マイルズの悪役具合はすさまじいパワーがある。
マイルズの強烈な悪役具合が物語を面白くしている。
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