野獣駆けろ 


 2014.6.1     プロの殺し屋同士の戦い 【野獣駆けろ】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
元傭兵が自分の疑問を晴らすため、危険をかえりみず死地へと向かう。実力がありながら、その力を隠して生きる圭介。ノンフィクションライターや元傭兵などの裏の顔を持つ圭介が、仲間の死の謎を探るため小説家をガードする。最終的には殺しのプロ同士の戦いへと発展する本作。圧倒的な力を持ちながら、それを見せず、ふとしたところで力を示す。

何も知らないチンピラがあっさりと殲滅される。このパターンは好きだ。圭介がわりと横暴であり、さらには小説家も尊大な口をきく。この二人の掛け合いが意外に面白い。激しいアクション描写も楽しめるが、謎の部分も興味深い。なぜ、小説家が狙われるのか。そこには思いもよらない理由があった。

■ストーリー

ひょんなことから社会派の超大物作家辺見圭吾の身辺を守ることになった高松圭介に血の脅迫が始まった。閃く白刃、炸裂する銃弾、そして濃密な情事。小説『陰の間』に隠された謎とは?そしてカントリークラブ特別会員の秘められた快楽とは?クールなスーパー・タフガイの痛快無比なアクション・ドラマ。

■感想
元傭兵が事件に巻き込まれ、身の潔白を証明する。正体を隠しながらの生活でありながら、派手な生活を続ける圭介。この矛盾した部分が良い。警察に怪しまれ、自由気ままな生活がさらに相手の印象を悪くする。

圭介の横暴で自由な雰囲気とは対照的に、バーのマスターを務める清水が良い味をだしている。圭介以上に手練れのはずが、丁寧な口調と礼儀正しい振る舞いが、より怖さを増幅させている。この二人がコンビを組めば、どんな敵にも負けることはないと思わせる勢いがある。

小説家が狙われる原因を探る圭介。このあたりの謎は、どう想像しても結末にはたどり着けない。圭介の知り合いである河合を殺した人物は、かなり意外な人物であることは間違いない。大金をかけプロの殺し屋を雇い、

小説家をつけ狙う。その正体の不気味さもさることながら、プロの傭兵同士のスリリングな戦いにしびれてしまう。先の先を読む展開。プロ同士の戦いにおいて、一瞬の気のゆるみがすべての決着をつけてしまう。戦うことを生きがいに感じる人種ならではの生き様がそこにある。

豪快なアクションと、しびれるようなセリフの数々。この手の作品は、あまりに荒唐無稽であったり、大げさな演出だと、とたんに興味がうすれてしまう。登場キャラクターも秀逸であり、タイプの違うキャラが登場することで、男くささを和らげている。

圭介が女関係に対しても、欲望のおもむくままに行動するのが良い。非日常の世界であることは間違いないが、ワクワクしてしまう。アクション映画が大好きな男子ならば間違いなくはまるだろう。

その辺のチンピラでは手も足も出ない傭兵の力には圧倒されてしまう。



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