ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え


 2014.11.27      二転三転する流れ 【ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え】  HOME

                     
評価:3

■ヒトコト感想
伝説の大泥棒が幻の秘宝を手に入れる。二転三転する流れはすばらしい。ガブリエルという度胸抜群の泥棒目線でスタートする本作。いきなり、リプリーから計画を打ち明けられ、悩みながらも秘宝強奪作戦に参加する。強固なセキュリティシステムと警察に目をつけられているリプリーの存在。どう考えてもガブリエルに参加するメリットはない。それでもリプリーに手を貸すのは、お決まり通り女の存在がある。

ロマノフの秘宝を手に入れるために、綿密な計画をたて、鮮やかにそれを実行する。中盤までは、まさにリプリーとガブリエルの泥棒コンビの鮮やかな手並みを見せされるといった感じだ。が、終盤になると、意外な大どんでん返しに驚かずにはいられない。

■ストーリー

伝説の大泥棒キース・リプリー(モーガン・フリーマン)は、生涯最後の大仕事をするため相棒を探していた。目をつけたのは、ガブリエル・マーティン(アントニオ・バンデラス)。地下鉄内でダイヤモンドを強奪するという彼の大胆で、鮮やかな仕事ぶりを目撃し、計画を持ちかける。狙う獲物は、1個2000万ドルもするロマノフ王朝の秘宝ファベルジェのイースターエッグ2個。

実際に目にした者がほとんどいないためミステリーエッグと呼ばれている幻の秘宝だ。厳重な警備システムに守られ「侵入不可能」といわれる金庫に、入念なリサーチを重ね万全の準備で挑む男たち。絶対にミスの許されないトラップの数々をくぐり抜け、ついに金庫にたどり着く。しかし、そこでガブリエルは思いもよらない行動をとる! 果たして、絶体絶命のリプリーは!? ロマノフの秘宝の行方は!?

■感想
ロマノフの秘宝を追い求める者たち。リプリーに引き込まれたガブリエル。なぜ、リプリーがロシアンマフィアに狙われているのかや、強固なセキュリティに守られている秘宝を狙うか、などが語られる序盤。そこからガブリエルとリプリーのコンビがすばらしい立ち回りをする。

度胸はあるが、リプリーが警察にマークされていることが不安なガブリエル。かと思うと、リプリーを全面的に信頼し、危険な行動もいとわない。ガブリエルの揺れ動く心というのが、本作のポイントかもしれない。

ガブリエルはリプリーと知り合ったことから、ある女性弁護士と知り合うことになる。お決まり通り恋仲となり、それがのちに計画に大きな影響を与えることになる。何か後ろ暗いことがあるように思えるリプリーの行動。かと思うと、素晴らしい秘宝強奪計画を立てる。

結局、ガブリエルはリプリーと行動を共にし、秘宝を手に入れるのだが…。強固なセキュリティを破る描写はすばらしい。肉体を駆使し、最新技術を使い、秘宝へ近づく。ここまでの苦労があるからこそ、その後の展開に衝撃を受けることになる。

リプリーを追いかけ続ける老刑事の言葉がすべてを暗示している。リプリーが相棒に選んだガブリエルが実は…。すべては仕組まれていたことだった。という、第一段階の驚きがあり、そこからさらに大どんでん返しが待っている。

まんまと騙したと思っていた者が、実はすべてシナリオ通りの行動をしていたことになる。「地球は回っている」ことに驚いたと思ったら。「その地球を回しているのは俺だ」というたぐいの驚きだ。上には上がいるというか、根本をくつがえす驚きというのは、もう一度見返したくなるほどの衝撃だ。

ラストの怒涛の展開には圧倒されっぱなしだ。



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