レイクビュー・テラス 危険な隣人


 2014.11.15      危なすぎる隣人 【レイクビュー・テラス 危険な隣人】  HOME

                     
評価:3

■ヒトコト感想
隣人がちょっと変わった人物だった場合、何が起こるのか。誰もがイメージするような異常者やおせっかいなおばさんではない。立派な警官が隣人として脅威となる。人種のるつぼのアメリカならではの作品だろう。根本にあるのは、黒人と白人の差別だ。自身が黒人である警官が、隣に越してきた白人と黒人の夫婦を揶揄する。

ホームパーティを開けば、そこでも皮肉をまくし立てる。なぜ、警官がそれほど隣人を憎むのかは、その後語られることになる。恐ろしいのは、ある程度権力を持った隣人が、気にくわない相手に対して嫌がらせをし続けるということだ。引っ越すこともできない。隣人とのゴタゴタというのは、強烈なストレスの増幅装置となる。

■ストーリー

とあるLAの住宅街に新婚の白人と黒人の夫婦が越してきた。ようやく手に入れたマイホームに幸せ一杯の2人。しかしその幸せもつかの間、隣の黒人LAPD警官の執拗なまでもの嫌がらせを受ける。反撃に転じれば転じるほど嫌がらせは悪化していく。相手は地元で力も人脈もある警官。なぜ彼はそこまで2人に固執するのか。果たして2人の運命は!?

■感想
閑静な住宅街。アメリカの住宅の大きさというのは、日本の比ではない。広い敷地で隣ともかなり距離がある。それでも、隣人問題は発生する。黒人警官である隣人が、新しく引っ越してきた白人と黒人の夫婦に対して、少しづつ嫌がらせを繰り返す。

その嫌がらせが微妙で、夜中にセキュリティライトを煌々と照らすだとか、煙草を吸うことに対して文句を言うだとか…。セキュリティの重要性と健康管理という意味では間違いではない。ただ、その行き過ぎた行動というのは、得体のしれない恐ろしさがある。

黒人警官が隣人に嫌がらせをする理由は微かに描かれている。子供を厳しく育てたい警官は、隣人がプールでみだらな行為をすることに苛立ちを覚える。本人たちに自覚はなくとも、隣人のたまりにたまった鬱憤が爆発するというのはある。かなり強烈だろうし、恐ろしさがある。

相手が警官ということもあり、何かと腰が引けてしまうのもしょうがない。こんな八方ふさがりの状況は恐ろしくなるばかりだ。黒人警官の巧みな計画にはまっていく不幸な隣人夫婦。ラストはそれなりにすっきりとするが、恐怖は後に残る感じだ。

人種差別が問題となるアメリカだからこそ描ける作品だろう。日本が舞台となれば、こうもわかりやすくはいかない。隣人とのトラブルも、日本ではもっとねちっこい描写となることだろう。銃をぶっぱなし、強盗が入ったように見せかけるだとか、隣人トラブルもスケールがでかいことは確かだ。

黒人警官を演じる、サミュエル・L・ジャクソンは、ただ普通にたたずんでいるだけで恐ろしい。顔の表情が怖すぎる。隣にこんな警官が住んでいるとわかったら…、仲間になれば心強いが、敵になった瞬間、逃げ出したくなるだろう。

隣人の恐怖感はすさまじい。



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