パーフェクト・ゲッタウェイ


 2014.9.18      セオリーをぶち壊すパターン 【パーフェクト・ゲッタウェイ】  HOME

                     
評価:3

■ヒトコト感想
ハワイ観光を楽しむ3組のカップル。その中で、一組だけ殺人を犯して逃亡中のカップルがいる。主人公カップルと、いかにも怪しげな奇抜なカップル、そして、サバイバル技術に長けたカップルとなる。このパターンであれば、怪しげなカップルのことを犯人と思わせておきながら、番狂わせでサバイバルカップルというのが定番だ。

本作では、主人公カップルがネットのニュースを閲覧し、不鮮明な監視カメラの映像をチェックするなど、必要以上に犯人たちを恐れる描写がある。カップルたちの交流ののち、うっすらとだが、犯人が判明し始めた時、衝撃的なオチが待っている。まさか、犯人がこのパターンだとは思わなかった。よく考えれば、間違った描写はされていない。まんまと騙された形だ。

■ストーリー

地上の楽園ハワイ。その地で1組のカップルが殺され、“犯人も1組のカップルらしい”というニュースが流れる。時を同じくして、ハワイ観光を楽しんでいた3組のカップル。開放的な場所ゆえに共に行動していた6人だったが、そのニュースを聞くやいなや不穏な空気が流れ始め、全員がこの中の誰かが犯人ではないかと疑い始める。そして楽園は一瞬にして“地獄”と化し、衝撃の結末が訪れる・・・。

■感想
本作ではカップルの男がポイントだ。脚本家でどちらかと言えば知性派な主人公カップル。元特殊部隊員でサバイバル技術を持った男。そして、イレズミと粗暴な雰囲気満点の男。それぞれのカップルが特徴的であり、何かが起こる予感はビンビンと漂っている。主人公カップルと怪しげなカップルが最初に出会い、そして別のルートをいく。

ここで、怪しげなカップルの第一印象として、男の粗暴な部分と、ちょっと変わった女という印象が残る。対して主人公カップルは、どこかビクビクしながら逃げるように車を急がす。ここで主人公カップルは弱いという印象が残ることになる。

その後、サバイバルカップルと出会い、共にビーチを目指す。その道中でも、元特殊部隊の経験を語り、どんなところでも生き抜く男のたくましさばかりがアピールされている。主人公カップルは圧倒されつつも、楽しげにハワイを楽しんでいる。

サバイバル男は、一見良い男風だが、山の中で突然野生のヤギを狩ったりと、度肝を抜く行動をとる。あまりに野性的な行動により、主人公カップルが引いている様子が強調されている。この流れであれば、弱弱しい主人公カップルがどうやって殺人カップルから逃げるかがポイントだろうと想像してしまう。

犯人の正体は衝撃的だ。それまでの印象をすべてひっくり返す流れであることは間違いない。新婚カップルが、トレッキングし、人里離れたビーチを満喫する。美しい山と透き通るような海の映像の中で、突如として始まる戦い。

強烈なギャップにより目が釘付けになる。物語のセオリーをぶち壊した作品であることは間違いない。サバイバル男のことを「殺そうとしても絶対に死なない男」と評していたのが、ラストの戦いでうまく活きてくる。

犯人カップルの正体は…。予想外であることは間違いない。



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