パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT


 2014.8.31      人の恐怖心を刺激 【パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT】  HOME

                     
評価:3

■ヒトコト感想
パラノーマルアクティビティがヒットしたからと、二番煎じ的な香りがすさまじい作品だ。手持ちカメラの映像のみでリアル感を演出し、雰囲気で観衆を恐怖に導く作品。古くはブレアウィッチプロジェクトで最初に用いられた手法だが、さすがに目新しいさはない。直接的に恐ろしい描写があるわけではないので、基本的には見る人の考え方に大きく左右される作品だ。

心霊現象を全く信じない人ならば、まったく恐怖を感じないだろう。何かがある?という恐ろしい想像により、怖さを生み出している。カメラの映像というのもポイントかもしれないが、あらゆる場面が手持ちカメラの映像だと、それに慣れてしまう。

■ストーリー

東京の閑静な住宅地に住む山野家。27歳の長女、春花は旅行先のアメリカで交通事故に遭い、両足を複雑骨折して車椅子の姿で帰国する。浪人生で19歳の弟、幸一はそんな姉に買ったばかりのビデオカメラを向けて出迎えた。

ほどなく、車椅子が朝になると移動したり、お払いの盛り塩が踏み荒らされたりなどの怪事件が起こる。ただならぬものを感じた幸一は嫌がる春花を説得し、ビデオカメラを春花の部屋に仕掛け、そこで起こる出来事を撮影することに。

■感想
東京を舞台にした物語。全編ビデオカメラの映像で構成されているため、カメラのアングルによりリアル感を出している。また、役者の演技にしても、リラックスしているのか、映画というよりも、まさにふざけながらビデオ撮影しているという感じがよく出ている。

怪しげな心霊現象について調べるため、カメラを寝室に仕掛け、映像を分析する。テレビに映したビデオカメラの映像を見せるために、ビデオカメラを床に置きテレビに向けたのには驚いた。そこまでする必要があるのか?いったいこの家には何台のカメラがあるのか。

直接的な恐怖描写はほとんどない。クライマックスに少しだけ恐ろしい映像はあるが、それ以外は、ただひたすら恐ろしい雰囲気と叫び声とラップ現象にあふれている。この手の作品の場合、心霊現象を信じる人でないと楽しめないだろう。恐ろしいことが起こっている。

霊的現象が起こっている。何かがいる。と思わないと恐怖は感じない。結局のところ、恐ろしい雰囲気を感じることができないと、ただ、ひたすら部屋をビデオカメラで撮影し、から騒ぎしているだけの作品となってしまう。

本作単体として成立しているが、過去作品は見られるなら見た方が良いだろう。確かに本作の方がいろいろと工夫されているが、恐怖は少ない。足を骨折したはずの長女が誰かに抱えられるようにして部屋を歩き回るシーンは確かに恐ろしい。

ただそれも、見方によっては、ただ人が歩いているだけなので、何も感じない人は感じないだろう。人の恐怖心や、頭の中に刷り込まれている恐怖心を呼び起こす作品ではあるが、二番煎じとなると、最初ほど恐ろしさは感じない。

この手の作品は、人によって好き嫌いが激しく分かれるだろう。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp