狩人と犬 最後の旅


 2014.10.21      大自然で生活することのすばらしさ 【狩人と犬 最後の旅】  HOME

                     
評価:3

■ヒトコト感想
実在する猟師の姿を、猟師自身が主役となり描かれた作品。半ドキュメンタリー作品である本作は、自然の中で生活する者たちが描かれている。移動手段は徒歩か馬を使う。家は手作り、肉が必要になれば狩りをし、冬の間生活する食糧を備蓄する。冬になると、スノーモービルは使わず犬ぞりを使う。一番近くの街へ行くにも一苦労。

そんな生活だが、大自然の映像と相まって、とてもすばらしいもののように思えてくる。犬ぞりでは崖に落ちそうになるアクシデントがあり、犬が必死に崖にしがみつく姿はすさまじい。犬の表情を見ていると、何を考えているかわかるほど個性豊かな表情をする犬たち。物語としてオチがあるわけではないが魅力的な作品だ。

■ストーリー

伝統的な狩猟方法を貫き、"最後の狩人"として北極圏の原生林に実在する猟師、ノーマン・ウィンター。そして、わずか20歳でラップランド大平原の徒歩横断を成功させ、その後20年間にわたりアラスカやシベリアの冒険を重ねてきたフランスの国民的英雄、ニコラス・ヴァニエ。本作は、ヴァニエがカナダ北極圏の犬ぞり横断中にノーマンと出会ったことから始まる。

■感想
伝説的な最後の狩人が主役の本作。本人がそのまま作品に登場し、大自然の中でどのように生活するかが描かれている。狩りをして食べ物を調達する。移動手段は夏であれば馬を使う。道中で川にはまり、おぼれそうになりながら、犬と馬と共に川から脱出する。

例え車があったとしても車が使えるような道はない。馬で森や川沿いをひたすら移動するしかない。木を切り倒してログハウスを作る。ものすごいサバイバル能力であることは間違いない。夫婦二人で一軒家を建ててしまうすさまじさに驚愕した。

冬になれば食料が乏しくなる。となると、冬になる前に大きな獲物を狩らなければならない。犬たちや自分たちが食べる肉。狩人としての本能で行動する。自然の一部となり、必要な分だけ狩りをする。人間が狩りをすることで、食物連鎖の一部を担っている。

増えすぎた動物を狩るのが人間の役目らしい。自然の中で生活する人々には、あまり強い欲望はないのだろうか。高い酒を飲みたいだとか、高級車がほしいだとか。生活するだけの食糧さえ手に入れば良いというスタンスは、自然の中で生活するためには必須のことなのだろう。

スノーモービルよりも便利な犬ぞり。犬には意志があるため、時に間違った行動をすることもある。そのリスクよりも犬により助けられることの方が多い。犬のミスにより主人が凍った池にはまりこみ、死地を彷徨う。かと思えば、犬ぞりが曲がりきれず崖に落ちそうになるところを、犬たちが崖にしがみつき助かる。

素人目で見ると、ソリを引く犬はただ辛いだけだろうと思えてしまう。が、そこには主人と犬たちの固い絆がある。大自然で生活するには、夫婦ふたりだけではさみしいのだろう。犬も家族の一員として、犬に子供が生まれれば、それを自分たちの子供のように大事にする。

自然で生活することのすばらしさが描かれている。



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