アルマゲドン2009


 2014.6.15     あのアルマゲドンとは別物 【アルマゲドン2009】  HOME

                     
評価:3

■ヒトコト感想
アルマゲドンというタイトルがついているので、つい、あのアルマゲドンを連想しがちだが、まったく無関係だ。スケールの大きさといい、細かな演出といい、逆の意味でニヤリとしてしまう。彗星のかけらが地球に落下し、その影響で磁極が変化する。小難しい話をツラツラとされ、最終的には48時間後に磁極がリセットされ、地球上の生命が滅亡するらしい。

映像的には、電磁波の影響で感電死するという、随分とお手軽なパニック描写となっている。アルマゲドンの雰囲気には程遠いが、最後にはハリウッド的ヒーロー崇拝がまっている。自分を犠牲にして家族を守る。いかんせん、潜水艦にてマリアナ海溝に核を打ち込むということなので、微妙な映像が続いている。

■ストーリー

20XX年。史上最大の彗星“コペルニクス”が地球に接近。分離した巨大隕石がアラスカを直撃した。25万もの人々が犠牲となるが、それは破滅の序章にすぎなかった。衝突のショックで地球の自転軸が狂い、世界各地で地震や磁気嵐が発生。調査を開始したジェームズ博士は恐るべき事態を知る…。

■感想
巨大隕石の激突で地球が危機に直面する。ありがちなパターンだが、違いとしてはその危機をどのように表現するかだ。地球の磁極がくるい、最終的には地球が滅亡する。かなり強烈なインパクトがあるのだが、実際の映像はものすごくこじんまりとしている。

突然の地震により地割れが発生し、車が吸い込まれる。地割れが、いかにもとってつけたようなCGであり、画面のユレで地震を表現するのはどうなのだろうか。大昔ならまだしも、ここ最近、この手のチープな映像は久しぶりに見たかもしれない。

地球滅亡の危機は、突然おとづれる電磁波の影響が大きい。電子機器を身に着けていると、電磁波が通過したタイミングで感電死してしまう。車の場合、エンジンを切れば良いらしい。基本、電磁波は目に見えないので、映像としても作りやすいのだろう。

地球滅亡へ向かう中で、どのようにしてこの危機を救うのか。お決まりどおり、科学の専門家やアメリカ大統領が登場し、危機をあおる。そして、勇士たちが集まり、地球を救うために潜水艦でマリアナ海峡へと向かう。

ハリウッド映画にしてはめずらしく、ロシアの潜水艦が活躍することになる。地球の命運を握っているのはロシア。そして、乗組員たちは、家族を助けるために命を捨てる覚悟で任務にあたる。なんとも泣かせる場面のはずが、ピクリとも感動しない。

とってつけたような展開がそう思わせるのか、それとも、全体的にチープな映像がそうさせるのか。アルマゲドン的な感動を想像していると、??が頭の中に充満することだろう。タイトルに騙されたというのは言い過ぎかもしれないが、かなり誇張された物語であることは間違いない。

アルマゲドンというタイトルに騙されてはならない。



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