ツーリスト


 2013.6.24      この朴訥な雰囲気が良い 【ツーリスト】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ジョニー・デップが朴訥な数学教師役を演じているのだが、やけに似合っている。アンジェリーナ・ジョリーのきらびやかでセレブな雰囲気と対をなすような冴えない男。極めつけは豪華なホテルのスイートルームで、鞄からストライプのパジャマをとりだし、ソファーで眠るシーンだ。なんだか、このヘンテコな雰囲気が良い。

偶然にもある男に間違われ、フランクが追われる目に合うのも面白い。キャストのすばらしさが作品をより面白くしている。警察やギャングたちに狙われる、顔もわからない大物犯罪者。この謎の男の存在がすばらしければ、すばらしいほど、間違われたフランクのみじめさが際立つ。ラストのオチは当然驚きの結末だ。

■ストーリー

アメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、パリからヴェネチアへ向かう列車の中で、謎めいた美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)と出会う。彼女に誘われるまま、ヴェネチアの超一流ホテルにチェックインし、夢のようにゴージャスでロマンチックな時を過ごすフランク。

しかし、一夜明けると悪夢のように恐ろしい運命が待っていた。なんとフランクは、エリーズの恋人で誰にも顔を知られていない大物犯罪者と同一視され、捜査当局と巨大ギャングの双方から追われるはめになったのだ……。

■感想
大物犯罪者に間違われた不幸な男。それがフランクで、朴訥な数学教師という風貌がめちゃくちゃ似合っている。それでいて、その先には、セレブのエリーズとこれでもかと対比が待っている。ギャングや警察に狙われる罪もなき一般人。このちぐはぐさが物語の面白さかもしれない。

警察組織とギャングたちのちょっとした情報の行き違いから、フランクが大物犯罪者の整形後の姿だと誤認するあたり、かなり強引だが面白い。とりたてて、大げさなアクションがあるわけでもなく、フランクに特別な能力があるわけでもない。アクション一辺倒ではないのがすばらしい。

基本は逃亡アクションなのだが、あまりアクションに力を入れていない。警察組織が右往左往する姿というのが面白さの要因のひとつとしてある。そして、その流れのままギャング、警察、フランクたちという三者の思惑が複雑にからみあい、シリアスなアクションではなく、ちょっとしたコメディのようにすら感じてしまう。

それらはひとえにフランクの雰囲気にあるのだろう。トム・クルーズやブルース・ウィルスのように激しいアクションで敵を倒しまくるなんてシーンがないから、なおさらそう感じるのだろう。

ラストはかなりの驚きがある。顔のわからない大物犯罪者がすべての鍵を握っている。エリーズが危機に陥ると、必ず助けにくるはずだという雰囲気。そして、最後にはしっかりと助けにくる。正体不明の人物の正体が明らかとなると、そこで本作のすべての評価が決まるといってもいいほど重要な場面だ。

あらゆる組織から狙われ続けた犯罪者の正体とは…。よほどのインパクトがないと、納得できないが、本作では、みごとに強烈なインパクトを残している。

フランクのキャラが良い。



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