This is it


 2011.2.25  思い入れがある人は感動 【This is it】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
マイケルジャクソンにどれだけ思い入れがあるか。世代的にリアルタイムに盛り上がった世代ではないので、MJが死んだことにそれほど悲しみを感じなかった。しかし、あらためて本作を見ると、誰もがどこかで耳にしている名曲が、すべてMJの作品だったのだなぁと驚かされる。そして、年齢にそぐわない体のキレ。若く現役バリバリのプロのバックダンサーたちと踊ってもまったく見劣りしない。歌声もすばらしく、ダンスと効果的な演出によってさらにすばらしいものになっている。本作を見れば熱狂的なファンの存在にもうなづけるかもしれない。ただ、本作はコンサートのメイキング的な色合いが強いので、覚悟して見なければならない。まぁ、本作を見るような人たちは、そのあたりしっかりとおりこみづみなのだろう。

■ストーリー

最期のコンサート”THIS IS IT”がリハーサル映像により奇跡の映画化!今年の夏、ロンドンのO2アリーナで開催されるはずだった彼のコンサート”THIS IS IT”。本作は2009年4月から6月までの時間の流れを追いつつ、百時間以上にも及ぶリハーサルと舞台裏の貴重な映像から構成されている。

■感想
熱狂的なマイケルファンは大満足だろう。自分自身もそうなのだが、熱狂的なファン以外が本作を見たとき、どう感じるか。おそらくどの世代であっても、MKの曲はどこかで耳にしたことがあるはずだ。それを映像としてダンスを含めて見せられると、思わず見入ってしまう。ムーンウォークもそうだが、今見ても新鮮な驚きがあるダンス。歌いながらダンスをするというのがどれだけ大変かわかっているだけに、年齢を考えるとMJのすさまじさを感じずにはいられない。ファンはもちろんMJを初見の人でも間違いなく目が釘付けになるだろう。

本作はコンサートのリハーサル風景が描かれているので、MJがどのようなスタンスでコンサートにのぞんでいるかがわかってくる。ディレクターに対して細かな指示をだし、かと思うと相手を気遣った言葉をかける。MJほどの大スターだと周りが気を使っているのがありありとわかるが、MJは主張するところはして、相手の意見を尊重するときは尊重している。周りとの関係も興味深いが、強烈なインパクトがあるのは、1つの曲の細かな部分に対しても、徹底的にこだわるという姿勢だ。ほんのわずかなタイミングにも厳しく注文をつける。周りは大変だろうが、このあたりは妥協しないのだろう。

誰もが聞いたことのある曲ばかりの本作。80年代の懐メロなのは間違いないが、それでも目を引きつけられてしまう。青春時代をMJの曲と共にすごした人にとっては、青春を思い出すきっかけになるかもしれない。亡くなってから注目をあびたわけではないが、それまでまったく興味がなかった人も、本作をきっかけにファンになるかもしれない。これから先、MJのようなアーティストが出てくる可能性は低いと思う。あれほど世界を熱狂させる人物はもはやでてこないだろう。

強烈なインパクトはないが、懐かしさを感じてしまう。



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