ザ・タウン


 2013.9.9     FBIと強盗のたくみな駆け引き 【ザ・タウン】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
現金輸送車や、銀行を専門に襲う強盗グループ。そのグループが崩壊するまでを描く。証拠を一切残さず、さらには殺人を犯すことなく目的を達成する。そこには、チーム内での立場や、性格の違いから様々ないざこざがある。ことの発端は、襲った先の銀行で、ちょっとしたミスから人質を連れて逃走する。無事逃げきり人質を解放するのだが、その人質が実は身近に住んでいた…。

人質の女とチームのリーダーが、最初は調査のはずが、いつのまにか親密になり、チームにほころびが生まれ始める。完璧な計画と、証拠を一切残さないプロのチームが崩壊するのは、いつも思わぬことろからだ。執念を燃やし追い続けるFBIと逃げる銀行強盗チーム。ハラハラドキドキの展開だ。

■ストーリー

強盗多発地区ボストンのチャールズタウンで、強盗グループのリーダーに収まっている男がある女性と激しい恋に落ちたところから、仲間との狭間で揺れ動く様と追及の手を緩めないFBIとの攻防を描くクライムアクション

■感想
表向きはふつうの会社勤め。しかし、裏の顔は強盗グループのリーダー。銀行や現金輸送車を襲うときは、常に顔が見えないようにマスクをし、逃走用の車は最後に焼き払う。現場には髪の毛や証拠となるものが残らないよう、漂白剤をあちこちにまく。まさにプロの仕事だ。

FBIたちは、犯人グループを突き止めることができるが、証拠がないため何もできない。FBIに監視されていたとしても、チームは危険な仕事を受けようとする。すべての元締めである花屋がなんとも恐ろしい。相手が足を洗いたいと言っても抜けさせない、裏稼業のボス的雰囲気は恐ろしすぎる。

プロチームでもミスはある。唯一のミスは、人質をとったこと。その人質がどこまでチームの正体を把握しているのか、チームのリーダーは調査するために女に近づくのだが…。女を調査していくにつれ、お互いに惹かれあい、付き合うことになる。

チームリーダーが女にうつつを抜かして、チームを抜けたいと言い出したところから、崩壊はスタートする。粗暴な男はより粗暴になり、チームの和は少しずつ崩れ始めていく。その結果…。なんとなく予想できる流れではある。

最後の仕事で、チームは全滅かと思いきや…。このあたりハラハラドキドキが続く。どうやってチームリーダーの男がこのピンチを脱出するのか。絶体絶命の危機であっても、そこから機転をきかして脱出する。この流れというのは観衆をくぎ付けにする。

主人公だけが不当に優遇され、ありえない状況から脱出できているようにも思えるが、それも本作の面白さのひとつだろう。強烈なインパクトはない。それでも、内容はしっかりと頭の中に残っている。

チームがどうなるのか、最後までドキドキが治まることはない。



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