2011.10.1 目に見えない最強兵器 【インビシブル2】 HOME
評価:3
■ヒトコト感想
透明人間になれる夢のような薬。お決まりどおり強烈な副作用がある。今回姿を消すことになるのは、最強特殊部隊の兵士だ。姿の見えない最強人間兵器となった男の暴走を描く本作。究極に進化した人間の姿といえなくもないが、様々な問題がある。本作では透明になるということの問題はさておき、まずは激しいアクションをメインに描いている。姿が見えないとしても気配はある。体温もあれば、重さもある。映像的な面白さを前面におしだし、見えない追跡者の恐怖を描いている。確かに、姿の見えない人間兵器に追いかけらるのは恐ろしすぎる。暗殺にこれほど適した人材はいないだろう。国家規模の究極兵器のいきつく先がどうなるかを示している。
■ストーリー
国家の安全上、軍が開発した究極の武器は"姿なき戦士"。元最強特殊部隊の兵士を透明にする実験を試みる。しかし、その兵士は次第に暴徒化し、殺人鬼となる…。殺傷能力に秀でた見えない敵を倒すための最終手段とは?前作を凌ぐ、進化した透明人間の暴走を描くバイオレンススリラー。
■感想
進化した透明人間の暴走をどうやって止めるのか?ということを声高に叫ばれているが、実はそうではない。透明人間が逃げ回るというのではなく、あるターゲットを追いかけるとう流れがある。そのため、正体不明で捕獲困難なターゲットを工夫して追い詰めるのではなく、追跡をたくみに避けながら、返り討ちにしようとする物語だ。姿が見えないということを存分に利用し、ターゲットを殲滅していく。追われる立場としたら、これほど恐ろしい状況はないだろう。
姿が見えない場合のリスクもある。本作では、姿が見えないために突然車にはねられたりもする。まぁ、当然想像すべき状況だろう。ただ、本作がずるいのが、どんな状況になろうとも屈強な兵士という設定上、車にはねられた程度では致命傷にはならない。格闘のすえ、ビルから落ちたとしても立ち上がるのだ。透明になるだけでなく、変な薬物的な効果もあるのではないかと思えるほど、パワフルでなんでもありな恐怖の追跡者となっている。
映像的な面白さを際立たせる演出がある。いくら透明だといっても、雨の中では飛沫がちる。透明人間同士の戦いというのをどのように表現するかと思いきや、雨をうまくつかって、激しい格闘戦を描いている。ハリウッド的にわかりやすい展開なので、最後は正義が勝つという流れになるのは想像がついた。アクションをメインにしているので、細かな設定のあれこれはどうでもよい。純粋に透明人間が暗殺者となったらどうなるかをハリウッド的に描いている。
安心して見られるバイオレンススリラーだ。
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