スコーピオン


 2009.8.17  ケビン・コスナーはどうなってしまったのか 【スコーピオン】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
かなりぶっ飛んだ映画だ。こんな作品にケビン・コスナーがでていることに驚いた。他にもそれなりの中堅どころが出ている。これだけの俳優をそろえながらも、内容はぶっ飛んでいる。しょっぱなからエルビスのコスプレをした男たちが登場し、突然カジノを襲う。銃をぶっぱなしながら、やりたい放題だ。ただのバイオレンスアクションで、キャラクターもエルビス好きという以外は、とりたてて目新しいものではない。カジノの襲撃が終わったあとも、モミアゲだけはエルビスのまま。コスプレだけでなく、実は心からエルビスを愛していたらしい。そんなへんてこなキャラクターたちが、容赦の無い、自分たちの欲望のまま盗んだ金を奪い合う。ぶっ飛びすぎている。

■ストーリー

ラスヴェガスを舞台に、エルヴィス・プレスリーに扮した5人の悪党たちが繰り広げる大胆不敵な犯罪を描いた、バイオレンス・アクション。

■感想
ケビン・コスナーがこんな作品に出ていたとは思わなかった。脚本なり何なりを見て、事前に検討しないのだろうか。どう考えてもキャリアの汚点でしかない。その他にも、それなりに名前が知れている俳優たちも出ている。内容はカジノ強盗し、その奪った金を仲間どうしで奪い合うという話だ。当然激しいバイオレンス・アクションと、有無を言わさぬ強引さだ。いくらなんでもそれはないだろうと思うようなことさえ、やりきってしまう者たち。大胆不敵というか、無謀というか、何でもありな世界だ。

カジノから盗んだ金を分配するはずが、仲間割れして金を独り占めにしようとする男。物語に必然性はなく、行き当たりばったりのようにも感じられた。金をめぐって様々な人々の思惑が交差する。騙し騙されの世界で、なんとなくだがコンフィデンスに近いかもしれない。もちろん、内容は到底およばない。騙し騙されが、巧妙ではなく短絡的だからそう感じるのだろう。カフェでトイレに行くといって、そのまま車に乗って逃走する。相手を出し抜くというのが、誰もが想像できる方法だからそう思ってしまうのだろう。

ラストはもはや規定路線となった激しい銃撃戦だ。正直最初はコメディなのかも、とすら思ったが、このラストを見ると純粋なアクションだったのだろう。特別見所のあるアクションというわけでもない。最後のオチがどこかで見たことがあると思ったら、これもコンフィデンスだった。まぁ、その前の伏線で、そんなオチになるだろうと予想がついていたので、驚きはまったくといっていいほどなかった。アクションとしても取り立てて見所があるわけではない。

ケビン・コスナーはいったいどうしてしまったのだろうと思わせられる作品だ。



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