リーダーになる人のたった1つの習慣 


 2009.8.31  決して忘れられない言葉 【リーダーになる人のたったひとつの習慣】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
人間関係を説いた本。物語形式で3つのパターンのリーダーの行動を通して、人間関係とは何たるかを説明している。非常に心に響く言葉が多かった。人間関係という枠にとらわれることなく、太字で書かれた言葉はあらゆるパターンに応用できるような気がした。単純な上司と部下の関係だけでなく、自分が持つ夢についてどう考えるのか。自分の限界をどう考えるのか。問題にぶち当たったときにどうすべきか。「あきらめない限り、人生には成功しかない」や「二股の道、どちらに進んでも、その先はまたまた二股の道」など人生について考えさせられる言葉があり、「夢は、すべての過去を意味あるものにする」というニュアンスの言葉に、最高に衝撃を受けた。すばらしい本だ。

■ストーリー

起業を考えていた武田、五十嵐、間宮の3人は、それぞれ赤字のカラオケ店を1年間だけ任されることになる。一流大学を出た高圧的な武田は、スタッフから辞表を突きつけられる。アイデア豊富な五十嵐は、スタッフと仲良くなるが、企画の限界という壁につきあたる。人を大切にする間宮は、どんなに働きかけてもやる気を見せないスタッフに気力を奪われていく......。

■感想
三人の起業を目指す若者が、つぶれかけたカラオケ店舗の店長となり、業績回復を目指す。それぞれの店長が個性を発揮し、自分なりに成功を目指す。その過程で発生する様々な問題に、三人の上司である柴田が適切な助言をする。この言葉の数々に心を打たれてしまった。特別人間関係がどうだとか、上司と部下との関係に悩んでいない人であっても、読む価値はある。人が困難にぶち当たったときに、どういう思考原理に陥るのか。解決できない問題に直面したとき、どうすべきか。人生において、様々な場面で応用できそうな言葉の数々だ。

すばらしい言葉の中でも特に印象にのこり、今後覚えておきたい言葉がある。それは「あきらめない限り、人生には成功しかない」と「夢は、すべての過去を意味あるものにする」という二つの言葉だ。何か目標に向かって突き進んでいるとき、達成が困難な目標であれば、途中でくじけてしまう。こんなことをやっていて意味があるのか、と。本作を読んで、人間関係の大事さには十分気付かされたが、それ以上に、人生において、夢に向かって突き進むための、大きな勇気を貰ったような気がした。

「夢は、すべての過去を意味あるものにする」今を含め、過去にやってきた様々なこと。夢を諦めた瞬間に、それは意味のないことになってしまう。夢を諦めなければ、すべての過去には意味があることになる。夢に向かって頑張るモチベーションが下がりかけた今、大きな燃料を与えられ、また突き進むことができそうな気がした。三人のリーダーたちは、様々な経験をし、最後には夢に向かって突き進むことになる。経営者やリーダーだけでなく、何かに向かって頑張っているすべての人に、読んでほしい作品かもしれない。

あまり本の言葉に影響されることはないが、今回はかなり強烈なインパクトだ。



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