オータム・イン・ニューヨーク


 2009.11.18  恋愛映画の典型だ 【オータム・イン・ニューヨーク】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
イケメンでリッチでそして、独身貴族な中年男。絵に描いたようなプレイボーイであるウィルが若い娘に恋をするというお話。歳の差を越えた愛。そして、シャーロットは余命1年という制限付き。なんだか、すべてがありきたりというか、ステレオタイプすぎて面白味も何もなかった。ウィル役をリチャード・ギアが演じ、シャーロット役をウィノナ・ライダーが演じている。申し分のないルックス。秋のセントラル・パーク。すべてが整いすぎており、衝撃的な展開がない。シャーロットが不治の病と告白した瞬間、すべてがイメージできた。どこにでもある悲劇の恋愛物語風なのだなぁと。本作は、その期待に答え、まっとうな恋愛映画へと突き進んでいく。定番すぎる定番だ。

■ストーリー

気ままな独身生活を謳歌する48歳のウィルは、悲しげな様子でひとりボートに乗る娘と出会い、恋に落ちる。だが、その後彼女が不治の病に冒されていることを知る。ウィル、48歳。シャーロット、22歳。親子ほどの年齢差の2人が出会ったのは、秋のセントラル・パーク。好奇心から始まった2人の恋が真実の愛に変わった時、ウィルは悲しい事実を知る。シャーロットはわずかあと1年という命・・・。そして彼の中で何かがかわろうとしていた。

■感想
親子ほど歳の離れた二人の恋物語。実際に画面に登場する二人を見ても、親子ほど歳が離れているようには見えない。どこにでもいる、ちょっと歳の離れたナイスカップルのようだ。秋のニューヨークで二人の恋は様々な段階を経て、いきつくところまでいく。シャーロットが余命わずかという縛りがあるだけに、気持ちも変わってくるのだろう。歳の差ほどにシャーロットが子供でもなく、ウィルが大人でもない。どちらの気持ちもある意味わかるし、わからない場面もある。定番的な恋愛映画なので、どの層にも対応できるようになっているのだろう。

ウィルがプレイボーイとして女を泣かせてきたという描写がある。しかし、ウィルはそこまで女を泣かすひどいプレイボーイには見えなかった。それはおそらくリチャード・ギアの顔立ちのせいなのだろう。シャーロットが年齢のわりにちょっと小生意気に感じるのも、ウィノナ・ライダーの雰囲気のせいかもしれない。そんな二人の恋愛模様をわかりやすく見せられれば、誰もが納得する恋愛映画となること間違いなしだろう。衝撃的な結末や、ショッキングな出来事が起こるわけではない。すべては、誰もが予想する方向へと進んでいく。

定番すぎる定番は、新鮮さや驚きがないかわりに、はずれはない。この手の作品が好きな人。もしくわ、王道的な恋愛映画を見たいと渇望している人には良いだろう。少しでも、ひねりを求めたり、何かしらの変化や衝撃を求める人には向いていない。最後の最後で、シャーロットが生きるか死ぬか、それによって感想も変わってくるかもしれないが、どちらにしても、ありきたりといえばありきたりだ。この手の作品で特徴を出そうとしたら、俳優を個性的にするかしかないのだろう。本作の二人は、はまりすぎていて、新鮮さがない

秋のセントラル・パークはことのほか寒そうだった。



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