イントゥ・ザ・ブルー


 2009.6.13  美しく光輝く海中 【イントゥ・ザ・ブルー】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
輝くような美しい海。海底にもぐったとしても、太陽の光が、海底を美しく照らし出す。本作は沈没船のお宝を探すアクションムービーなのだが、アクションよりも、ジェシカ・アルバの体よりも、すばらしい光り輝く海の映像にやられてしまった。ジャレットとサムが海に潜る。空から降り注ぐ光によって、海中はまるで透明なジェルの中にいるように光り輝いている。海中での作業をするサムたちを見ると、普通ならば観衆までも息ぐるしくさせるような事態のはずが、海の美しさに見入ってしまう。沈没船のお宝を手に入れるというトレジャーハンティングよりも、海はすばらしいという印象だけが強く残った。ギャングたちとのいざこざや、仲間とのいさかいもちょっとした味付けにすぎない。美しい海の中で自由に泳ぎ回るシーンは必見だ。

■ストーリー

ダイバーのジャレットと恋人のサムは仲間たちと海中で、財宝を積んでいると噂される伝説の沈没船を発見した。お宝発見とばかりに、船を引き上げようとしたが、同時に麻薬密輸機も見つけてしまう。そして、その麻薬密輸機の行方を追うギャングたちに遭遇。彼らはサムを人質にとり、ジャレットを脅迫。麻薬を取り戻そうとするが…。

■感想
貧乏で人に使われることを嫌うジャレット。美しい恋人のサム。気ままな生活の二人に、あるチャンスが訪れる。本作では、海を庭のように動き回るジャレットのかっこよさと、サムの引き締まった肉体に目がいってしまう。しかし、一番のポイントはすばらしく美しい海だろう。特に海中からの眺めときたら、これほど透明度の高い海があるのかと思わせるほど、信じられない美しさだ。海中をサメが動き回ったとしても、明るい太陽光が差し込む海中では、恐怖など感じるはずもない。たとえ、ギャングたちに襲われたとしても、美しい海の中では、すべてがどうでもよくなってしまう。

本作のような海をテーマにした作品には、本来なら息苦しさが付きまとうはずだ。ボンベにはわずかしか残っていない酸素。息を止めながら、なんとか海上へと這い出そうとする。観衆たちは登場人物たちと同じく、息苦しくなり、空気がない海中への恐怖を感じるはずだ。しかし、本作では、海中を縦横無尽に動き回るジャレットやサム、その仲間たちを見ていると、海とはこれほどすばらしく楽しいものなのかと思わずにはいられない。サメが近くを通ろうと気にしない。もちろん海の寒さというのは皆無だ。南の島の開放感とレジャーへの憧れを思わせる作品だ。

沈没船の宝を手に入れるため、ギャングとのいさかいがある。地上でのドンパチやカーチェイスなどどうでも良い。海中での戦いであっても、海を庭とするジャレットにとってはどうということはないのだろう。はらはらドキドキとすることはするのだが、本作のメインではない。アクションがどうとか、ギャングのインパクトが弱いとかいろいろとあるかもしれないが、全ては海にかかっている。このすばらしく綺麗な海を見て、何も感じないようだったら見ないほうが良いだろう。もしかしたら、泳げる泳げないに関係するかもしれない。本作を見て、瞬時に、この海で泳いで見たいと思った人は続けて見るべきだろう。

こんなすばらしい海で泳いでみたいものだ。



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