エンド・オブ・デイズ


 2009.5.1  時代を感じさせる作品 【エンド・オブ・デイズ】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
かなり古い作品。久しぶりに見るシュワちゃんは、やはり単純アクションに向いている。ダ・ヴィンチ・コードなどが流行る前から、この手の悪魔と宗教を結びつけた作品をつくっていたのは評価できる。生身の人間では太刀打ちできないほどの強力な能力をもった相手との戦い。もはやシュワちゃんは生身の人間相手では目新しくもなんともないからだろう。宗教的知識があればさらに楽しめると思うが、様々な小ネタに対して、あーなんかありそうだなぁ、と思う程度でも、それなりに楽しめると思う。ただ、基本はドタバタアクションであることにはかわりないので、歴史的事実や、サタンとの交わりがどうだとか考える必要はない。不死身の肉体をもつサタンに対して、シュワちゃんはどう戦うのか。もっと激しいVFXが見られるかと思いきや、それはほどほどに押さえられている。もう少し派手でも良いのではないだろうか。

■ストーリー

1999年、大晦日目前のニューヨーク。民間の警備会社で働く元刑事ジェリコ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、依頼人の株屋を狙撃した犯人を追い詰めるが、その男は「悪魔が復活する」と不可解な言葉を吐く。ジェリコは男がヴァチカンの元修道士であることを突き止め、彼の住居にあった写真の女性クリスティーン(ロビン・タニー)を訪ねるのだが…。

■感想
ダ・ヴィンチ・コードが流行った今となっては、本作に登場する様々な単語に対して、それほど??という思いはない。ヴァチカン市国であったり、謎のマークであったり、そのあたりの小ネタを楽しめるかどうかによって、本作の評価も変わってくるだろう。単純にジェリコがサタンからクリスティーンを守るのではなく、サタン側の手助けをしたりもする。誰が敵で誰が見方なのか。相手の心させ操ることができるサタンの前では、昔からの同僚であっても何の意味もない。激しい銃弾が飛び交い、相変わらず決してやられることがないシュワちゃん。未来のロボットを倒すシュワちゃんの相手になるのはもはや悪魔しかいないのだろう。

サタンが取り付いた男が株屋というのも何か大きな意味があるのだろう。そのあたりのネタも知っているのといないのとで大きな違いがあるのだろう。シュワちゃんが幻覚を見せられ、そして、悪魔に懐柔されそうになる。本作をまったく見たことがないはずなのに、どこかで見たような場面がいくつも登場する。それらがどこで見たのかわからない。もしかしたら、本作は過去の作品の良い部分をつまんでいるのだろうか。それとも、本作を真似てその後の作品で似たような場面があったのだろうか。確か特別評価を受けたわけではないので、それはないと思うが、どうにも、どこかで見たような場面ばかりのような気がした。もしかしたら単純にシュワちゃんがワンパターンなのかもしれないが…。

時期的に世紀末ということで、リアルタイムに本作を作ったのだろう。今見ると笑えるような描写もある。しかし、当時としては様々な憶測や不安、そして、Y2K問題など、いろいろと山積みだったのだろう。そう考えると、本作のような作品が登場したのは当然かもしれない。結末は勧善懲悪。悪は滅び、善が生き残る。そこに至るまでの犠牲は終わってからはなかったことにする。典型的アクション作品としてありがちな部分で、何も考えずただ、見るだけには最適な作品かもしれない。久しぶりのシュワちゃんはやっぱりシュワちゃんだった。

昔なつかしのアクションなので、時代を感じさせる描写が良い。



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