エンドゲーム/大統領最後の日


 2009.10.16  JFKを連想するか? 【エンドゲーム/大統領最後の日】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
大統領最後の日という言葉どおり、大統領の暗殺からスタートする。犯人はあっさりと射殺され、真犯人を探すというのが本作の流れだ。お決まりどおり、何か大きな陰謀が隠されているのか、という雰囲気がある。CIA、もしくはFBIの陰謀か?なんてことは結構ありきたりなので目新しくない。マスコミが発見した様々な手がかりをもった人物たちが、次々と始末されていくのもよくあるパターンだ。最終的には影で操っていた人物が明らかとなるのだが、特別な衝撃をうけることはない。なんだかすべてがどこかにありそうなものを切り張りしたような印象しかない。大統領の警護をしていたSPが大統領を守れなかったことに苦悩しながら秘密を探ろうとする。とことんありきたりすぎる。

■ストーリー

大観衆が詰め掛けたパレードにて大統領が暗殺され、犯人も警護隊によって射殺されるという事件が発生。この巨大な陰謀の影にはホワイトハウス、FBI、CIAというあらゆる政府機関が絡んでいた…。

■感想
大統領が暗殺されるシーンからスタートする本作。SPが手で庇ったばかりに大統領に直撃することになる。ある意味不運な状況だ。そして、SPは大統領を守れなかったことを苦に飲んだくれの生活へと入っていく。大統領暗殺の真犯人は存在するのだが、巨大な謎の組織によってその姿をはっきりとはさせない。真犯人の手がかりを持っている者たちがことごとく始末されていくのもこの手の類の定番だろう。観衆はどのような人物が真犯人なのか、それをドキドキしながら見るはずなのだが…。ちらつく犯人の影に、ほとんど興味を持つことができなかった。

もしかしたらJFK暗殺を連想させたかったのだろうか。CIAやFBIがなぜ大統領を暗殺しなければならないのか。JFK暗殺でもわかるように、この手のたぐいは常に付きまとうものだ。あらゆる政府機関が絡んでの大統領暗殺。その理由に対して必然性は感じなかった。本作の探偵役でもある大統領のSPと女ジャーナリストがそれほどキャラ立ちすることなく、淡々と物語が進んでいったのも熱中できない原因かもしれない。もしかしたら、本作のピークは大統領が暗殺されたその瞬間だけなのかもしれない。

最も印象的なキャラクターの一人でもある大統領夫人。年齢なりの美しさを保ちながら、大統領の死を悲しむ。やけに上品でキャラクターとして立っているなぁと思ったら、それにはやはり理由があった。それは見てのお楽しみだが、大統領よりもよっぽどインパクトはあった。アメリカ大統領というのは他の国の国家元首よりも、ある意味段違いに影響力がある。その世界的に影響力がある人物に対して、あっさりと陰謀を実行してしまうという、この政府機関にも驚かされた。

もしかしたら24をイメージしたのかもしれないが、どうもインパクトにかけている。



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