Good Luck 


 2009.1.26  素直に受け入れる心が必要だ 【Good Luck】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
運と幸運の違い。本作の例は非常にわかりやすく、噛み砕いて本質を伝えてくれている。それだけに誤解を生む可能性もある。幸運を掴むためにはどうすればいいのか。全ての人に平等にチャンスはある。そのチャンスを活かせるか活かせないかは本人しだい。本作のメッセージが心に響いた人は、すぐに何かを始めればいいだろう。自分の場合は、本作に影響されて何かを始めるというよりも、自分が今までやってきたことが間違いではなかったと再認識した。運をつかむために日々努力が必要。他人をうらやむときにもっとも安易な逃げ口上が「あいつは運が良かった」ということだろう。全ての人に平等にチャンスは訪れる。自分はそのチャンスを逃していないか。そのことに気づいただけでも読んだ価値はあった。

■ストーリー

それは五十四年ぶりの運命の再会だった―。公園のベンチで幼なじみのジムと隣り合わせたマックスは、仕事も、財産も、すべてを失い変わり果てた友人に、祖父から聞かされた「魅惑の森」の物語をかたった。奇蹟のラストへ、七日間の旅が始まる。

■感想
幸運を手に入れるにはどうすればよいのか。ただ、漠然と幸運が舞い込んでくるのを待つだけではだめだ。人生において運の良し悪しを感じることは必ずあるだろう。そのときに、運が悪かったと諦めるのか、それとも運をつかみきれなかったと自分の努力の無さを後悔するのか。本作はそこまで踏み込んではいないが、幸運をつかむためには、努力が必要だということが書かれている。運のせいにするのは、安易な逃げ道なのだろう。本作はそれを否定している。幸運をつかむチャンスは誰にでも平等にある。それを活かすも活かさないも本人しだい。非常に前向きになれる作品だ。

しかし、良い面ばかりではない。では、努力して頑張って、それでも駄目だった場合はどうすべきなのだろうか。運がなかったと諦めるのは精神衛生上良いと思う。それを全て自分の努力不足だと考えるのは危険なことなのだろう。本作ではそこまで書かれていない。ただ、チャンスを活かすためには下地が必要だということを強調している。本作をすんなり受け入れられる素直な人は、恐らくモチベーションも上がり、やる気に満ち溢れることだろう。

自分の中では本作を読んだことで、勇気がわいてきた。今まで自分がやってきたことが間違いではなかったということがわかった。地道な努力が必要だというのは、わかりきっている。ただ、本作のような物語形式で努力の必要性を説明されると、なんだか元気がでてくる。自分がポジティブシンキングだということもあるが、こうも本作の言いたいことに合致していると、読む意味がないとすら思えてくる。まぁ、正直言うとなんだかんだ言っても読んでよかったと思う。自分が努力を続ける上での燃料となったのは確かだろう。

本作の言いたいことを、まずは素直に受け入れるのが一番重要だ。



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