夢駆ける馬ドリーマー


2006.7.19 美しいサラブレッドの走り 【夢駆ける馬ドリーマー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
サラブレッドの美しさを見る作品だ。完璧なまでのフォルムを誇るサラブレッドたち。走る姿は美しく、思わず見とれてしまうほどだ。怪我をしたサラブレッドを献身的な介護と調教で回復させ、そしてレースに出場する。一度怪我をした馬を再度復活させるのは周りの反応を見る限りそうとう無謀なことなのだろう。それを様々な困難を乗り越え協力し最後に成し遂げる。感動する作品の王道かもしれない。ソーニャをかわいがるケールが大人顔負けに資金調達を行い、他の馬主たちとわたりあう姿は生意気そうでもあるが応援したくなる。ソーニャとの心のふれあいは少なく感じるが、家族や調教師達同士の絆は深いというのを感じることができる作品だ。

■ストーリー

牧場経営とトレーナーを生業としているベンは、娘のケールとともに馬の調教へと出かけた。彼が担当している馬の一頭がソーニャドール。走る姿を見て、ケールは一目でその牝馬を気に入ってしまった。しかしレース当日、ベンはソーニャの異変に気づく。オーナーに出走をやめるよう進言するが却下され、結果ソーニャはレースで足を骨折。オーナー安楽死を命じるが、ベンはギャラと引き換えにソーニャを引き取ることにするのだった。

■感想
サラブレッドは普通に歩いているだけでも美しい。無駄のない筋肉と毛艶のよさ。ケールが気に入るのは良く分かる。G1に勝てると目されていた馬が、オーナーのわがままにより無理にレースに出場させられ怪我をしてしまう。そして怪我をしたサラブレッドの末路は・・・。一般人のイメージからすると骨折しても治せばいいじゃないかと思うが、過酷なレースに出場するサラブレッドにとってはそうはいかないらしい。すぐさまその場で殺されるという衝撃的な事実を認識した。

ソーニャとケールの心のふれあいは簡単に流されてはいるが、ソーニャを囲む人々が協力し一枚岩でソーニャの復活に懸ける姿はすばらしいという思いがわいてきた。だいたい皆が協力していると中には裏切る人物が登場しかねないのだが今回は調教師から騎手まで全てが協力的でソーニャの奇跡の復活を願っているようだった。

お約束のように元ソーニャのオーナーであるライバルが登場し、ソーニャの復活をじゃましたり、ソーニャを横取りしようとする。ソーニャの実質的なオーナーとなったケールとの対決シーンでは、子供ながらに生意気な口調で話をする姿はしびれるのだがやはりダコタ・ファニングが演じることで
生意気さに磨きがかかっているように思えるのは僕だけだろうか。

最後にはソーニャの感動のレースがまっている。しかしソーニャを見てきた人々にとってはたとえレース結果が思わしくなくとも、ソーニャが立派に走りきることができればそれで満足なのだろう。そんな雰囲気を最後のレースで感じた。



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