ウィンブルドン


2005.12.29 まるで本物のプロだ 【ウィンブルドン】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
落ち目のロートルテニスプレイヤーがある意味シンデレラストーリー的に勝ち進んで行く。
この手の物語だと、どこかで落とし穴があり、最後は勝てなくとも幸せになってめでたしめでたしなのが
定番としてある。なので、いつこの快進撃が途絶えるような不幸なことが訪れるかとハラハラしつつ
それを期待していたのだが、最後まで順風満帆だった
途中わずかな波風はあったものの最後は全てオールOKとなっている。
最後は皆を幸せな気持ちにさせるような終わり方だ。

■ストーリー
全英オープンテニス(ウインブルドン)を最後に引退しようと考えていた落ち目のテニス選手ピーターは、
ホテルの部屋を間違えたことをきっかけに女子の優勝候補リジーと出会う。
気があったふたりは接近していき、彼女の応援でピーターは勝ち上がっていく。
リジーは勝利の女神。しかし、ピーターに恋した彼女は、反対に心乱され、
肝心のテニスが疎かになってしまう…。

■感想
ピーターとリジーを演じている二人はてっきり本物のプロテニスプレイヤーかと思った。
それほどはまり役であり、見た目まったく問題なく体つきといい、
雰囲気といいまさにプロテニスプレイヤーだ。
リジーに対するコーチ役で父親が登場するのだが、いつの時代も娘の恋愛を邪魔するのは
父親と相場が決まっているのだろう。
さらに選手としてのことを考えると恋愛で余計な邪魔をしてほしくないというのもわかる。
それが障害らしい障害といってもいいのだが、それは些細なことだ。

ピーターが奇跡的に勝ち進む中で、リジーとの関係がより深くなっていくのも興味深い。
そこで欲を出し試合に集中するためストイックになるわけでもなく、
今までどおりリジ-との付き合いを続ける。
それでいて運もあるが勝ち進んで行くさまは、あまりにできすぎていてい、危うさを感じ、
どこかでひっくり返されるのではないかとドキドキしながら見ていた。

最後のウィンブルドンの決勝で勝つか負けるかはどうでもよく、このパターンであれば
どちらに転んでも最後は幸せになれる流れだ。
当初の予定ではロートルテニスプレイヤーは早めに負けて、リジー自身がテニスと男のどちらを取るかという
葛藤に悩まされるものかと思ったので結構意外な展開であったといえばそうなる。

リジーとの出逢いでこれほど劇的に変わったのか、
それとも最初から力があったがそれを発揮することができなかったのか
不明だが、現実的に考えるとありえないストーリーで不自然さは否めないが、
ピーターが必死にプレイする姿を見ると余計なことは何も考えずに素直に応援したくなってくる。
僕自身テニスをかじっていたので、試合のシーンはまさに手に汗握ってしまった



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